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「強打の浦学」鮮明に 3試合35安打 2年生活躍、秋の大会期待

 夏の甲子園大会に出場した県代表の浦和学院。3回戦の天理(奈良)戦で惜しくも敗れたものの、86年以来26年ぶりの16強入りを果たした。今大会は3試合で本塁打4本を含む計35安打を放ち、「強打の浦学」を甲子園のファンに印象づけた。

 天理戦から一夜明けた20日、浦和学院の選手らは宿舎を後にした。明石飛真主将(3年)は「筋肉痛はないが、体が重い。今までの疲れが一気に出た感じです」と話したが、表情には充実感が漂っていた。

 浦学の夏は、04年以来8年ぶりの勝利から始まった。1回戦の高崎商(群馬)戦は、投打がかみ合い快勝した。打線は、笹川晃平選手(3年)の2点本塁打など計10安打を放ち、相手左腕を攻略。佐藤拓也投手(3年)も要所を抑え、完封勝利を飾った。

 2回戦の聖光学院(福島)戦も猛打が爆発した。初回に3点を先制されたものの、2回に林崎龍也選手(3年)の適時打などで4点を奪い逆転。その後も攻撃の手を緩めず、毎回の計18安打を放ち圧倒した。佐藤投手は9安打を浴びながらも粘り強い投球をみせ、2試合連続の完投勝利。森士監督は「ロースコアゲームを予想していたが、ここまで打ってくれるとは思わなかった」と振り返った。

 3回戦の天理戦は、今大会初登板となった2投手が序盤から打ち込まれ、苦しい展開となった。先発の山口瑠偉投手(2年)と2番手の小島和哉投手(1年)は五回までに6点を失う。打線も相手投手の巧みな投球にかわされ、2点を返すのが精いっぱいだった。森監督は「前半の失点を食い止めることができず、ズルズルいってしまった。早めの継投を考えていたが、監督の判断ミスだった」と話した。

 ただ、高田涼太選手(2年)が本塁打を放ったほか、山根佑太選手(2年)が3安打の固め打ちをみせるなど2年生の活躍が目立った。秋の大会に向け、明るい材料となった。

 明石主将は「決勝までいたかったが残念。この夏は一生忘れない。浦学はまた甲子園に戻ってきます」と3年連続のセンバツ出場を後輩たちに託した。

◇主な選手の一言

▽佐藤拓也投手(3年)
 全力でプレーでき、悔いはない。勝てばセンバツで逆転負けした大阪桐蔭戦だったが、意識せず目の前の試合に集中した。この経験を大学で生かし将来はプロを目指したい。

▽林崎龍也捕手(3年)
 自分のミスで負けた。3回戦は思い切りよく打てなかった。大阪桐蔭に春のリベンジができず悔しい。

▽明石飛真一塁手(3年)
 「最後まで負けてたまるか」という浦学魂は見せられた。このチームで野球ができて最高だった。

▽緑川皐太朗二塁手(3年)
 打撃で投手を助けられなかった。3回戦まで戦え、支えてくれた人に感謝の気持ちでいっぱい。

▽高田涼太三塁手(2年)
 このチームで日本一になりたかった。来年も甲子園に帰ってきて、良いプレーをしたい。

▽竹村春樹遊撃手(2年)
 打ち急いで焦り、打線の先頭を切って流れを呼び込めなかった。成長して甲子園に戻りたい。

▽山根佑太左翼手(2年)
 今まで3年生に助けてもらった。悔しい。自分が新チームを引っ張り、勝利に貢献したい。

▽西岡伸朗中堅手(3年)
 仲間を信じたが、負けて悔しい。浦学で野球以外のことも教わり、人間として大きくなれた。

▽笹川晃平右翼手(3年)
 自分はまだ精神的に弱かった。今まで多くの人に支えてもらい、感謝という言葉しか思い浮かばない。

(毎日新聞埼玉版)

◇アーチ量産 球児マル秘特訓…夏の甲子園

 夏の全国高校野球大会で本塁打が量産されている。20日現在で49本と昨年の27本を大幅に上回り、最多だった2006年の60本に続く2位タイ。07年以降使われている低反発球をものともせず、快音を響かせるチームの秘訣は――。

 この日、桐光学園(神奈川)を破って4強入りを決めた光星学院(青森)の4番・北條史也選手は、ここまで本塁打2本。先輩で巨人の坂本勇人選手の打撃映像でイメージトレーニングを続けた。打撃フォームはそっくりで、周囲の評も「坂本2世」。北條選手も「間の取り方がうまくいき、球を呼び込みやすい。しっくりくる」と話している。

 準々決勝で大阪桐蔭(大阪)の藤浪晋太郎投手から本塁打を放った天理(奈良)の吉村昂祐選手は、バドミントンのシャトルを打って練習。吉村選手は「球を引きつけ、芯でとらえる技術を磨けた」と言う。

 一方、食生活の工夫で筋力アップを試みたチームも。桐光学園の松井裕樹投手、愛工大名電(愛知)の浜田達郎投手の注目左腕から本塁打を放った浦添商(沖縄)のパワー源は豆乳。練習後に350ミリ・リットルを飲んできた。たんぱく質を効率よく摂取でき、筋力アップを図れたといい、宮良高雅監督は「スイングスピードが格段に速くなった」。

 浦和学院(埼玉)の選手は、1日7食で計約3キロのご飯を食べる。初戦から2試合連発の笹川晃平選手は2年半で体重が14キロ増えて78キロに。「強い打球が打てるようになり、自信を持って甲子園に臨めた」と話す。

 チーム別(各3試合)では、最多が大阪桐蔭の7本で、5本の作新学院(栃木)、4本の光星学院、浦和学院が続く。

(読売新聞)

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