選抜大会開幕を10日後に控えたチームは11日午後、同校グラウンドで甲子園メンバー18人を発表した。
メンバーは昨秋の主力が順当に選出され、明治神宮大会から3人が入れ替わった。水岡は地区、新谷は県大会以来となるメンバー入り。中堅手の渡辺が18番で初のベンチ入りを果たした。投手陣は江口が背番号1、小倉が10、今村が11、榊原が17となった。ポジション別では投手が4人、捕手が3人、内野手が6人、外野手が5人。学年別では新3年生が13人、新2年生が5人選ばれた。
メンバー発表では森監督がベンチ入り18人の名前を呼び、一人一人と握手を交わした。森監督は「背負ったものを感じてやり尽くしてほしい。みんなで一生懸命戦って勝ちたい」と鼓舞。主将の津田も「メンバーから外れたやつの思いも絶対無駄にしない。冬を乗り越えた全員の力で全国制覇する」とチーム一丸で戦う姿勢を強調した。
チームは12日、同校グラウンドで帝京(東京)と練習試合を実施する。
◇恩返し誓う右腕「直球で攻める」榊原 |
期待の右腕がメンバーに名を連ねた。伸びのある直球が持ち味の榊原。明治神宮大会でベンチ入りしたものの、公式戦での登板機会はなかった。昨夏はけがに苦しんだ右腕は「今までチームに迷惑を掛けた。恩返しがしたい」と目を輝かせる。
沖縄合宿での練習試合では浦添商、沖縄尚学、広島国際を相手に「自分の力を発揮することができた」と計7回を投げて1失点。「応援してくれる方々の思いに感謝の気持ちを忘れず、ストレートで攻めたい」と夢舞台での飛躍を誓った。
◇沖縄で結果残し初のベンチ入り 渡辺 |
最後に名前を呼ばれ、初のベンチ入りを果たした渡辺は「気持ちを見せてチームの歯車になりたい」と意欲的。発表の瞬間も「甲子園が始まるということで頭がいっぱいだった」と自身の去就は二の次だったようだ。
沖縄合宿では得点圏で打席に立つ機会が多く、12打数5安打と結果を残して猛アピール。初めて見るメンバー側からの景色に「(メンバー外の)悔しがる顔が見えた。自分には気持ちがよく分かる。その分まで頑張らなければ」と仲間の思いを力に変えるつもりだ。
甲子園メンバー |
主将 | 背番号 | 選手名 | 新学年 | 位 置 |
1 | 江口 奨理 | 3 | 投 手 | |
2 | 西野 真也 | 3 | 捕 手 | |
3 | 山崎 滉太 | 3 | 一塁手 | |
4 | 臺 浩卓 | 3 | 二塁手 | |
5 | 諏訪 賢吉 | 2 | 三塁手 | |
◎ | 6 | 津田 翔希 | 3 | 遊撃手 |
7 | 荒木 裕也 | 3 | 左翼手 | |
8 | 幸喜 勇諮 | 2 | 中堅手 | |
9 | 高橋 司 | 3 | 右翼手 | |
10 | 小倉 匡祐 | 3 | 投 手 | |
11 | 今村 一登 | 2 | 投 手 | |
12 | 氏丸 直岐 | 3 | 捕 手 | |
13 | 梶山 直暉 | 2 | 捕 手 | |
14 | 小沢 和也 | 2 | 二塁手 | |
15 | 新谷 剛樹 | 3 | 右翼手 | |
16 | 水岡 拓巳 | 3 | 遊撃手 | |
17 | 榊原 翼 | 2 | 投 手 | |
18 | 渡辺 亮太 | 3 | 中堅手 |
(埼玉新聞)