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浦和学院で職域接種 生徒、職員や近隣中学生も

体育館で行われた職域接種=20日午前、さいたま市緑区の浦和学院高校

 さいたま市緑区代山の浦和学院高校で20日、生徒や保護者らを対象とした新型コロナウイルスワクチンの職域接種が行われた。

 同校の生徒600人のほか、職員、保護者、取引先、近隣の12歳以上の住民ら計1350人を対象に行われ、同校グループの医療法人社団「鴻愛会こうのす共生病院」の医師、看護師、浦和学院専門学校(桜区)の教員が問診や接種を実施した。県内高校では初の職域接種とみられるという。

 同日は校舎で受け付けが行われ、その後、体育館で米モデルナ製ワクチンによる接種を実施。緑区から接種を受けに来た中学3年の女子生徒は「受験に備えて接種を受けました。コロナにかかったら怖いし、かかりたくない。痛くはなく、不安もなかった」と安心した表情で話した。

 接種を主催した学校法人明星学園の高間薫常務理事法人事務局長は「学校として生徒の健康を第一に考え、命を守る行動に協力できた。夏休み期間に陽性者が増えたので、受験を控えるいい時期に接種できた」と話した。

 2回目の接種は1回目を受けた人を対象に、10月31日に行われる。

(埼玉新聞)

浦和学院高校で職域接種 生徒、職員、家族など対象

 さいたま市の浦和学院高校で、生徒やその保護者などを対象とした新型コロナウイルスワクチンの職域接種が行われました。

 浦和学院高校では20日、学校の体育館を活用し生徒や職員、その家族など合わせておよそ1300人を対象に、新型コロナウイルスのモデルナ製ワクチンが接種されました。

 会場では、浦和学院高校と同じグループに所属するこうのす共生病院の医師などが接種を行ったほか、浦和学院専門学校の看護学生たちが接種者の案内などのサポートにあたりました。

 県内の高校でクラスターが発生するなど若者の感染が拡大する中、浦和学院では当初、大学受験を控える3年生を対象に接種を予定していました。

 しかし、対象年齢が12歳以上に引き下げられたことから、全校生徒や近隣の中学生たちも接種できるよう体制を整えたということです。

 20日接種した人は、10月31日に2回目の接種を行います。

(テレ玉「ニュース930」より)

ワクチン接種、若者の声は 浦和学院高の会場で聞く

浦和学院高校での職域接種は体育館で行われた

 新型コロナウイルスの重症化リスクなどを避けるため、高齢者から始まった自治体主導のワクチン接種。埼玉県内でも徐々に対象年齢が広がり、若年層が接種できる機会が増えつつある。「若者は接種に後ろ向き」との報道もあるが、実際はどうなのか。高校生らが対象の職域接種会場で、若者の声を聞いた。

参加3割「地元で予約も多い」

 「緊張してたけどすぐ終わっちゃった」。接種を受けた女子生徒(3年)はこう話す。「SNSでひどい副反応ばかり見たから少し不安で。でも、何もなければ投稿しないから、SNSには自然とマイナスな情報ばかり集まりますよね」

 さいたま市緑区の浦和学院高校(生徒数2210人)で20日、高校生らを対象にした職域接種があり、約1400人が1回目のワクチンを打った。

 生徒で接種を希望したのは全校生徒の約3割の650人程度。接種した人の半数以上が、実は教職員や近隣住民らだった。接種したい若者は少ないのだろうか。

 学校の担当者は「半分くらいはいるかなと思ったが、まあ想定内」。ワクチンが供給されず、当初の予定より職域接種の日程が大幅に遅れた一方で、各自治体で18歳以下の接種予約が進んでいることが、少なかった理由だとみる。実際に調査したわけではないとした上で、「感触として接種希望の生徒は7割くらい」と話す。

 会場にいた別の女子生徒(同)は「地元で予約した友達も多い。副反応が少ないワクチンがいいって言う子も結構いて、機会を待ってるみたいです」。自身が接種した理由は「受験生というのが大きい。冬に備えて早めに打ちたいから」。でも、「後輩はあんまり興味ないイメージ」という。

 「みんな『怖い』って言いつつ、なんだかんだ打ってるよな」。そう教えてくれたのは3年生の男子生徒2人。「おばあちゃんと住んでるので親からの圧がすごかった。自分は無頓着でも、親に言われて打つ子は多いと思う」

 もう1人は「若者はワクチン忌避」というニュースを見ても「誰が言ってんのかな。ピンとこない」という。「打ちたい人は打てばいいし、打ちたくない人に無理にしなくていい。そんなに騒ぐことじゃないと思う」

「接種」に前向き7割 県、18~39歳アンケート

 主に高校生より上の世代にあたる県内の18~39歳を対象に県が8月にアンケートをしたところ、7割が「必ず接種する」などと前向きだった。

 オンライン調査会社を通して男女1760人に聞いた。それによると、接種するかとの質問には、「必ず接種する」(24・4%)、「おそらく接種する」(23・5%)、「すでに1回以上接種した」(22・4%)と接種に前向きな回答が合わせて70・3%だった。

 一方、「絶対に接種しない」(4・7%)、「おそらく接種しない」(6・4%)と後ろ向きなものは計11・1%にとどまった。「わからない・検討中」は18・2%だった。

 前向きな理由(選択式の複数回答)を聞くと、「自分が感染して周りの人に感染させたくない」(58・8%)が最も多く、「集団免疫の獲得・社会全体のため」(48・7%)、「接種費用が無料」(30・4%)と続いた。後ろ向きや検討中などの理由では、「副反応が心配」(65・4%)が飛び抜けて多かった。次いで「効果に疑問がある」(36・7%)、「安全性・信頼性に不安がある」(35・7%)だった。

 県のワクチン担当者は「接種の希望は年齢によってばらつきがあり、年代が下がるほど嫌がるという認識はない」としている。

2回接種、12~19歳は9.2% 県、年齢制限撤廃を働きかけ

 県によると、15日時点で県内では約45%の人が2回のワクチン接種を終えているが、12~19歳(約52万5千人)に限ると、1回目を終えたのは22・4%(11万7550人)、2回目を終えたのは9・2%(4万8406人)にとどまる。

 一般向けのワクチン接種は65歳以上の高齢者から始まり、多くの自治体では段階的に対象年齢を引き下げてきた。夏休み中に若い世代を優先して接種させる自治体もあったが、9月に入っても若者が予約できない自治体もあった。

 大野元裕知事は7日の会見で「予約受け付けの年齢制限をなくし、12歳以上のすべての年代に対する接種を受け付ける」と述べ、県内自治体に働きかける考えを示した。15日時点で、県内63市町村のうち、53市町村が全年齢で予約できるようになっていて、対象年齢を限っているのは、羽生市など10自治体となった。

(朝日新聞埼玉版)

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