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浦和学院・高山「面白い」コーチに直訴して捕手転向 昨春まで外野手

 【僕の色】捕手歴はわずか1年。浦和学院(埼玉)の高山維月(いつき)捕手(2年)は、昨春まで外野手だった。新チームから正捕手を務め「(昨秋の)関東大会では投手の投げたい球種も分かってきた。追い込んだ後の決め球も分かってきたので、(投手に)首を振られることも減った」と手応えを感じている。

 捕手転向のきっかけは、昨春の練習中だった。フリー打撃の手伝いで捕手をしていた。打撃投手の球を「捕ってるだけ」だったが、マスク越しに打者を観察していると、面白さに気づいた。「外角を開いて振るからファウルになるんだなとか、スライダーを投げたらどうかとか。楽しみながら“こうしたら抑えられるかも”と思ってやっていた」と振り返る。

 外野手にはない楽しさ。すぐにコーチに直訴した。「一回やって楽しかったので、すぐに言いに行きました。(直訴する選手は)あんまりいないですね」と笑う。転向当初は配球に苦労したが、先輩捕手に助言を受けたり、故野村克也氏の本を読むなどして研究。二塁送球もソフトバンク・甲斐や巨人・小林の映像を繰り返し見て、足の運びを参考にしている。

 強打が魅力の選手でもある。昨秋の県大会、関東大会計8試合で打率・419をマーク。「バッターとしても、相手捕手が何を投げるのか考えられるようになった」と捕手転向の産物も口にする。「本塁打とかも打って、打てる捕手になりたいと思う」と高山。18日。開幕戦となる第1試合で、大分舞鶴との初戦に臨む。

高山 維月(たかやま・いつき)

 2004年(平16)11月29日生まれ、福岡県出身の17歳。玉川小2年時に野球を始める。春吉中では「福岡志免ボーイズ」に所属。浦和学院では1年秋からベンチ入りし、2年秋から正捕手。遠投は100メートル。1メートル80、73キロ。右投げ左打ち。

(スポニチ)

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