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浦和学院、江口完封で南稜に競り勝つ 第97回全国高校野球埼玉大会

 (20日・県営大宮ほか)

 第8日は3球場で4回戦8試合が実施され、熊谷がCシード朝霞を3-1で下し、甲子園に出場した1982年以来、33年ぶりの16強入りを決めた。

 熊谷は3回戦で無安打無得点を達成した朝霞・田頭から一回に2点を先制すると、七回にも1点を追加。エース中村は制球が抜群で3安打1失点に抑えた。市浦和はDシード昌平に5-2で快勝し、9年ぶりの16強進出。川越西-朝霞西は延長十五回、4-4で引き分け再試合となり、21日に上尾市民の第3試合(15時開始予定)で行われる。

 春夏連続甲子園出場を狙うAシード浦和学院はエース江口が4安打完封。慶應志木、花咲徳栄、狭山ヶ丘、西武文理はいずれも快勝した。

 第9日は21日、3球場で4回戦の9試合を行い、5回戦に進む16校が出そろう。

◇江口完封で競り勝ち 浦和学院
浦和学院-南稜 8回裏浦和学院1死満塁、高橋の右犠飛で三塁走者江口が生還。捕手渡辺

浦和学院-南稜 8回裏浦和学院1死満塁、高橋の右犠飛で三塁走者江口が生還。捕手渡辺

 苦しみながらも浦和学院が守り勝った。ベストに近い試合運びを演じた南稜を真正面から受け止めた上で、きっちり白星。森監督は「相手の勢いを吸収しながら、自分たちの戦い方をつかんでいければいい」と大粒の汗を拭った。

 エース江口が6四球ながらも要所を締め、10奪三振で4安打完封。強力打線が南稜の右腕横山をなかなか攻略できず我慢の投球が続いた。ほぼ毎回走者を出しながらも、バックが無失策の堅守でカバー。3度の併殺でピンチを切り抜け、七回2死一、三塁では自身を強襲した投ゴロをさばくと、グラブをたたいて小さく拳を握った。

 打線は本来の力強さが鳴りを潜めた。三回に臺の右前タイムリーで1点を先制したが、その後は打線がつながらず、追加点をなかなか奪えなかった。

 それでも八回、しぶとく3連打で無死満塁の好機を築くと、1死から高橋の右犠飛で何とか貴重な追加点をもぎ取り、勝利を大きく引き寄せた。

 南稜とは6月上旬の練習試合では2-3と惜敗し、接戦は想定内だった。相手の流れのまま進んだ試合をものにした点は強さを感じるが、優勝へ向けて特に打撃に関して課題を残した。「まだいいところと悪いところが半々。終盤戦に向けて準備する」と指揮官は修正を口にした。

◇横山好投も王者に惜敗「3年間のベストゲーム」
7回1失点と好投した南稜のエース横山

7回1失点と好投した南稜のエース横山

 心技体全ての力を出し尽くし、横綱とがっぷり四つの試合を演じた。南稜がAシード浦和学院に0-2の惜敗。倒すことを目標にやってきた相手だが、「最後まで持てる力を出せた」と主将の根岸の顔はどことなく晴れやかだ。試合後、ナインは「胸を張って帰ろう」と声を上げた。

 試合を作ったのは紛れもなく先発の横山だ。「踏み込んでくるのは分かっていた。打たせて取る」と強力打線相手に内外を駆使し、6回まで1失点。南稜が得意とする接戦に持ち込んだ。

 バックも地に足が着いていた。三塁手小堺が「技術じゃない。気持ち」とベース際への強烈なゴロを逆シングルで好捕し、二塁手石井の鮮やかなグラブトスから4-6-3の併殺を完成させるなど、鍛えてきた守備力をいかんなく発揮した。

 攻めては三、六回以外走者を出しながら3併殺と後手を踏み、無得点。それでも遠山監督は「逃げたくなかった」と一度も犠打を命じることなく、選手の積極性に懸けた。涙が引いた横山は「3年間のベストゲーム」と言い切った。

(埼玉新聞)

◇浦和学院・江口、10K完封!森監督「打線は無駄が多い」
南稜との5回戦で4安打完封勝利を挙げた浦和学院・江口奨理投手

南稜との5回戦で4安打完封勝利を挙げた浦和学院・江口奨理投手

 埼玉4回戦で南稜に2-0で競り勝ち、今春のセンバツ4強の実力を見せつけた。エース左腕の江口が、10三振を奪い4安打完封。中学時代に所属していた軟式の戸田クラブでチームメートだった相手先発・横山との投げ合いを制し、「最後まで力を発揮できればいい」と笑顔をのぞかせた。森監督は「粘り強く投げてくれた。まだまだ打線は無駄が多い」と手綱を締めた。

(サンスポ)

◇浦和学院左腕・江口、157球完封!6四球も貫録10K
南稜を4安打完封した浦和学院・江口

南稜を4安打完封した浦和学院・江口

 完封まであと1人から四球の走者を出すと、江口は靴ひもを結び直して呼吸を整えた。センバツ4強の浦和学院はエース左腕が157球を投げ抜き、今大会初完投となる4安打完封。「相手がいい投手なので(江口の)完投も覚悟していた」という森士(おさむ)監督は「打線は取れるところで集中力が足りない。それでも江口が粘り強く投げてくれた」と称えた。

 本人が「投げ急いでしまった」と振り返るように制球がやや乱れ、6四球と毎回のように走者を出した。それでも要所を抑え、貫禄の10奪三振。打っても2安打で、全2得点のホームを踏んだ。これで現チームは昨秋から埼玉、関東の公式戦で負けなしの23連勝。しかし、まだ通過点。江口は「まだまだです」と言葉少なにバスに乗り込んだ。

(スポニチ)

 試合結果
 4回戦 7月20日(県営大宮球場)
TEAM123456789HE
南稜000000000040
浦和学院00100001x280
【浦】江口-西野【南】横山、小野、宮村、横山-渡邉
▽二塁打:荒木(浦)
 浦和学院打撃成績
位置選手名打数安打打点
諏訪310
421
津田410
高橋301
⑧7荒木320
山崎200
西野300
幸喜200
H鈴木100
8渡邊000
江口320
2882
 南稜打撃成績
位置選手名打数安打打点
小堺400
石井320
小暮400
渡邉400
高橋200
盛田200
吉村100
H飯塚000
9根岸000
H平岡110
1小野000
19宮村000
①91横山300
須藤200
H6清水110
2740
 投手成績
TEAM選手名被安打奪三振四球死球失点
浦和学院江口9410600
南稜横山761012
小野2/300010
宮村1/320000
TEAM三振四死球犠打盗塁失策併殺残塁
浦和学院1220036
南稜10601026

 浦和学院の江口が4安打完封。三回に臺の右前適時打で先制し、八回には高橋の右犠飛で加点した。南稜は3併殺と攻撃に精彩を欠いた。

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