初の日本開催で悲願の世界一を目指した日本は1点差で敗れ、前回13年大会(台湾)に続く準優勝に終わった。米国が3連覇を果たした。
試合後、西谷浩一監督(45)=大阪桐蔭=は「何とか世界一ということで、子どもたちは本当によく頑張ってくれたんですが、それを喜びに変えてやることができず非常に残念です」と惜敗を振り返った。
ただ、ここまでの健闘を「限られた時間の中で、20人のメンバーが本当によくやってくれたと、誇りに思います」とねぎらい、「世界での経験をこれからの野球人生に生かしてもらいたいですし、これからの野球界を背負っていくような人材になってもらいたい」と、20人全員をねぎらった。
米国は三回、1死二塁から2番・モニアクの投ゴロを日本の先発・佐藤が三塁へ悪送球し、二塁走者が一気に先制のホームを踏んだ。なおも2死二塁から4番・アムディティスの右前適時二塁打で2点目を奪った。
2点を追う日本は六回、2死三塁から2番・津田の右前適時打で1点を返したが、あと1点及ばなかった。
先発・佐藤は三回の自身の失策もあり、4回を4安打2失点で降板したが、五回から登板した2番手・上野翔太郎(中京大中京)が5イニングを1安打6奪三振で無失点に抑える好投。米国打線の勢いを抑え、流れを日本に呼び込んだ。
1年生で史上初の日本代表4番を務めた清宮は、この日は第3打席の六回に2死一、二塁から二塁内野安打を放ち好機を広げたが、それまでは二回に見逃し三振、四回に空振り三振。九回も遊飛に終わった。
(デイリースポーツ)
◇津田、いぶし銀の活躍 複数打順に守備位置で存在感 |
日本の津田翔希内野手(3年=浦和学院)が、唯一のタイムリーを放った。
6回2死三塁から、120キロの変化球を右前に運んだ。今大会は主に2、7、8番で8打点。内野の複数ポジションもこなす「いぶし銀」の活躍を見せた。世界一には届かなかったが「(適時打の場面は)必死に食らいついたので、あまり覚えていない。世界を相手にレベルの高い人たちと一緒にやれて、今後に生きると思う」と前を向いた。
(日刊スポーツ)
試合結果(決勝) |
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E |
米国 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 |
日本 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 1 |
【米】 | ○プラット、ギャレット、ジェファーソンローソン-アムダイティス |
【日】 | ●佐藤、上野-郡司、堀内 |
二 | アムダイティス(米)杉崎、勝俣(日) |
浦学・津田選手の成績 |
津田選手は2番セカンドでスタメン出場し、4打数1安打1打点。惜しくも準優勝に終わったが、右に流し打つ器用な打撃でスタメン出場した試合はチェコ戦を除き全試合ヒットを放った。守備も無失策で終始堅実なプレーを見せてくれた。これで高校野球は終わるが、これからの活躍に期待したい。
1回裏、1死走者なしから津田選手の第1打席。カウント1-2から外角の変化球に空振り三振。
4回裏、1死走者なしから津田選手の第2打席。カウント1-2から内角高めの球を打ち、ショートフライ。
6回裏、1死走者二、三塁から津田選手の第3打席。2球目をキャッチャーがはじき、やや後ろに逸らす間に篠原がホームへ突っ込むがアウト。2死三塁。カウント2-2から外角低めのチェンジアップを打ち、ライト前タイムリーヒット!日本に待望の1点をもたらす。
8回裏、1死二塁から津田選手の第4打席。カウント0-1から2球目、高めの球を打つも、やや右寄りに守備位置をとっていたライトがダイビングキャッチのファインプレーで打ち取られる。(ライトファウルフライ)
9回表、米国の攻撃。1死一塁。2球目をバントの構え。内角のボール球を見送り、一塁ランナーが飛び出す。キャッチャー堀内がすかさず一塁へ送球すると、セカンドの津田選手が素早くベースカバーに入り、後ろ向きになりながらランナーを刺す。タッチアウト。好守備を見せる。
津田選手の今大会通算成績 | ||||||||
試合 | 打数 | 安打 | 打点 | 打率 | 四死球 | 三振 | 盗塁 | 失策 |
9 | 27 | 11 | 8 | .407 | 6 | 3 | 1 | 0 |
津田翔希選手の活躍見事でした。浦和学院高、ならびに同校野球部を更に有名にしました。和歌山県人の誇りとするところです。
ありがとう!!