中日は28日、開幕3試合終了時という異例の早さでコーチの配置転換を発表した。1軍にいた新任の小山良男捕手コーチ(35)が2軍担当のバッテリーコーチに。今日29日から2軍の小川将俊バッテリーコーチ(37)が1軍担当になる。
西山球団代表は「より機能的に動いてもらうために配置転換しました」と説明した。昨年限りで引退した名捕手・谷繁監督の後継育成は大きなテーマ。総合的に見て、早い段階での交代がベストと判断したようだ。
1勝2敗だった阪神との開幕3連戦の失点は2点、7点、5点。桂が2試合、杉山が1試合に先発し、武山が2試合で途中出場した。だが球団関係者によると、開幕3試合の結果とは関係ないという。
初の1軍担当になる小川コーチは「任されたところで役割を果たしたい。誰がレギュラーというのはないので日々大事にしてほしい。自分も一緒に勉強していく」と話した。
昨年から杉山と桂を軸に戦ってきたが、松井雅、武山や新人木下も含め、正捕手を1人に絞りきれないのが現状だ。「投手中心の守り」を戦略の軸に置く谷繁中日が、早くも“劇薬”を投入した。
◆小山良男(こやま・よしお)1980年(昭55)7月14日、神奈川生まれ。横浜高で松坂とのバッテリーで甲子園春夏連覇。亜大、JR東日本を経て04年ドラフト8巡目で中日入り。通算で9試合に出場し、09年からブルペン捕手。今季から1軍捕手コーチに。
◆小川将俊(おがわ・まさとし)1979年(昭54)1月18日、さいたま市生まれ。浦和学院、東洋大、日本通運を経て03年ドラフト8巡目で中日入り。プロ通算で23試合に出場。09年限りで引退、10年からブルペン捕手を務め昨季から2軍バッテリーコーチ。
(日刊スポーツ)