東都大学野球春季リーグ戦第2週第1日は12日、神宮球場で1回戦2試合が行われ、東洋大は中大に2-0で零封勝ち、日大は国学院大を延長の末、5-2で下して先勝した。
7季ぶり1部復帰の東洋大は四回、笹川(4年、浦和学院)の2ランで均衡を破り、石倉(4年、帝京)が3勝目を初の完封で飾った。日大は2-2の延長十回、住田(4年、崇徳)の適時打と京田(4年、青森山田)の2点二塁打で3点を勝ち越した。
東洋大の主将笹川、値千金2ラン
東洋大の主将、4番笹川が値千金の2ランを放った。チーム無安打で迎えた四回1死一塁。甘い球を完璧に捉え、左翼席中段まで運んだ。「打った瞬間、いったと思った」という会心の一撃。開幕カードの前週3試合は1安打だけ。「仕事をするぞと臨み、そういう働きができてよかった」と胸をなで下ろした。
7季ぶり復帰の1部で、臆せずプレーする笹川は「2部でやってきたことをしっかりやれば、1部でも勝てる」。高橋監督は「初めて仕事をしたな」と褒めていた。
(時事通信)
笹川が特大V弾、外野手動けず
求められているのはこういう一撃だ。東洋大の4番・笹川が4回1死一塁で決勝2ラン。中大・伊藤の内角の真っすぐを左翼中段まで運んだ。「打った瞬間にいったと思った。いい働きができて良かった」。181センチ、85キロからの豪快弾は、外野手が追いかけもしなかった。
開幕の専大戦は2勝1敗で勝ち点を挙げたものの、長打なしの8打数1安打1打点。「4番がしっかりすれば勝てる。何をしてるんだ」と高橋昭雄監督(67)から厳しい言葉が飛んだ。主将としての責任も感じて結果で応えた主砲を、辛口の監督も「初めて仕事をした。これで楽になったんじゃないか。きれいなホームランだったね」とほめちぎった。
2年秋に股関節を手術し、昨年は万全ではなかった。股関節周りのリハビリも兼ねたウエートトレーニングで昨秋に比べて体重は6キロアップ。「力を入れなくても打球が飛ぶようになった」。右の外野手として、ネット裏のスカウト陣が求めているのは長打力。日本ハムの今成スカウトは「常に好球必打を意識して打っているから仕留められる」と評価。カウント3ボール1ストライクからの甘く入った球を逃さずに打った。
心酔しているのは、昨年エースで主将だった原(現ヤクルト)。投手と野手の違いはあるが、原もけがを乗り越え、昨秋はフル回転してチームを1部に復帰させた。「つらいこともあったと思うが、つらそうに見せなかった。理想像は原さんです」。主将を引き継ぐときには「自分の進路のことを考えずに、チームのためにやれば、おのずと結果はついてくる」と言われた。その言葉も胸に、今季の目標はチームの日本一。「1部で優勝して日本一になりたい。チームが勝つための1本を打っていきたい」。主砲として5年ぶりの頂点に導いた先に、ドラフト指名もある。
(中日スポーツ)
東洋大・笹川V2ラン、監督に「何も言わせない」
東洋大の4番・笹川主将がリーグ戦初本塁打となる決勝2ランを放った。
0-0の4回1死一塁、内寄り直球を強振して左翼席へ叩き込み「打った瞬間、手応えはあった」。ここまで3試合で8打数1安打と苦しみ、高橋昭雄監督からハッパを掛けられていたが「(監督に)何も言わせない打撃ができた」と満足げ。指揮官も「これでちょっと楽になったんじゃないかな」と目尻を下げた。
(スポニチ)
試合結果 |
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
中央大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
【中】 | 伊藤-田畑 |
【東】 | 石倉-西川元 |
本 | 笹川(東) |
二 | 西川元、田中也、茶谷(東) |
浦学OBの成績 | |||||
所属 | 選手名 | 打順-位置 | 打 | 安 | 点 |
東洋大 | 笹川 | ④中 | 3 | 1 | 2 |
津田 | ⑥二 | 3 | 0 | 0 | |
西川元 | ⑨捕 | 3 | 1 | 0 | |
中央大 | 田畑 | ⑧捕 | 3 | 0 | 0 |