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春季高校野球県大会 きょう3回戦

 春季高校野球県大会第4日は29日、県営大宮など3球場で3回戦8試合を行い、ベスト8が出そろう。ここまで大きな波乱はなく、浦和学院、花咲徳栄、春日部共栄、上尾のシード勢は順当に勝ち進んだ。好カードを中心に、3回戦の見どころを探った。

 2試合連続のサヨナラ勝ちと勢いに乗る川越工は、昨秋8強でBシードに推された上尾と対戦。切れのあるスライダーを軸に四角を突く川越工の左腕高橋は強気に内角を攻めたい。左打者が6人並ぶ上尾打線は外角球の見極めが鍵になる。

 2008年の創部以来初めて夏のシード権を獲得した山村学園は4番佐々木ら中軸が好調。7年ぶりの8強入りを目指す越ヶ谷は接戦に持ち込み勝機を見いだしたい。ともに堅守が特長の大宮西-春日部東はロースコアの展開が予想される。

 大会4連覇を狙う浦和学院に挑む桶川は地区大会から勝負強さを発揮している平山、中村ら下位打線に期待。選抜大会出場の花咲徳栄と顔を合わせるふじみ野は、是が非でも先手を取って花咲徳栄のエース左腕高橋昂を引きずり出したい。

 春日部共栄-正智深谷は両校とも制球面に課題を残す投手陣の仕上がりが明暗を分ける。聖望学園とぶつかる南稜は打線の奮起が勝利への絶対条件。初の8強入りが懸かる西武文理・堀越と、大宮東・菅原の投げ合いも見応えがありそうだ。

(埼玉新聞)

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