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浦学、初戦で姿消す 日本航空に4-5 守乱響き逆転負け

 (21日・桐生球場ほか)

 関東1都7県の代表18校が参加して開幕。第1日は1、2回戦計4試合が行われ、埼玉県勢は県大会優勝の浦和学院が2回戦で日本航空(山梨)に4-5と逆転負けを喫し、初戦で姿を消した。

 五回に諏訪の右越え3点本塁打などで4点を先行した浦和学院は、4-2の七回に3連続失策から2番手の1年生左腕佐野が連続適時打を浴びて同点とされると、八回には3番手の右腕黒川が勝ち越しを許した。

 第2日の22日は2回戦の残り6試合が行われ、県大会準優勝で選抜大会出場の花咲徳栄が東海大甲府(山梨)と対戦する(10時・上毛新聞敷島球場)。

流れ手放す3失策

8回裏日本航空1死二塁、継投した浦和学院の黒川が適時中前打を浴び、二塁走者に決勝の生還を許す。捕手梶山

8回裏日本航空1死二塁、継投した浦和学院の黒川が適時中前打を浴び、二塁走者に決勝の生還を許す。捕手梶山

 大会2連覇を目指した浦和学院は“らしさ”を欠いた逆転負けで無念の初戦敗退。森監督は「4点差をひっくり返されたことは情けない。ミスから一気に流れを持っていかれてしまった」と落胆ぶりを隠さなかった。

 4-2で迎えた七回の守備は目を覆いたくなる場面の連続だった。1死から三塁手杉山の悪送球で出塁を許し、先発のエース右腕榊原が降板。直後に1年生左腕佐野のバント処理が乱れて一、二塁とピンチを広げ、さらに刺殺を試みた捕手梶山の一塁送球がそれて二塁走者に三進を許した。

 後続の8番西角、9番長沼に対しては立て続けに直球を狙い打たれて同点とされ、「バッターはずっと真っすぐを狙っていたのに、自分が投げさせてしまった」と梶山。指揮官も「佐野のいい部分をつぶす配球。バッテリーは大きな課題」と眉間にしわを寄せた。

 梶山は「自分の配球や内野守備にまだまだ甘い部分がある」と課題を自覚する。榊原に続く投手の整備を含め、明確となった弱点を克服できなければ、3季ぶりの甲子園も見えてこない。

主将諏訪3ランも悔い

 1点リードの五回2死二、三塁で打席に立った3番諏訪は「チャンスを2度もつぶしていたので打ちたかった」と、高めの直球を右翼席に突き刺す3点本塁打。主将の一発もむなしくチームは逆転負けを喫し、「勝ち試合を落としてしまった」と悔しさをにじませた。

 相手の投手が代わった六回以降の攻撃について「リードして一球に対する思いが薄れていた」と打線全体の甘さを指摘。内野守備などの反省点を課題に挙げ、「この失敗を夏に生かしたい」と再出発を誓った。

7回降板エース「力不足」と痛感 右腕・榊原

 自責点2で七回途中に降板した先発のエース右腕榊原は「仲間が打って助けてくれたのに…。自分の力不足」と悲痛な面持ち。「たくさんの人が支えてくれたのに、恩返しできなかったことが一番悔しい」と1番を背負う責任感を口にした。

 前日から背中に痛みを抱える中、「投げているときは気にならない」と勢いのある直球を軸に試合を組み立てた。救援陣が逆転を許し、「投打がかみ合わなければ勝てない。束になって勝てるように」と、チームのさらなる結束を掲げた。

浦学が登録変更

 関東高野連は第68回春季関東高校野球大会の選手登録変更を発表した。(数字は背番号、学年、投打)

 仲里翔貴に代わり「黒川勝輝⑪3年・右右」、秋山拓海に代わり「松永蒼⑫3年・右左」、米須克典に代わり「篠原魁星⑬3年・右右」

(埼玉新聞)

「浮ついた」後半 雪辱への糧に 浦和学院・諏訪主将

五回表2死二、三塁、諏訪は右越え本塁打を放つ

五回表2死二、三塁、諏訪は右越え本塁打を放つ

 五回、先制してなお2死二、三塁。浦和学院の主将、諏訪賢吉遊撃手(3年)が、フルカウントから真ん中高めの直球を捉える。打球は右翼席に飛び込み、球場を沸かせた。

 一回は1死一塁で併殺打、三回は2死満塁でピッチャーフライ。「2回もチャンスをつぶしてしまった。好投しているピッチャーのため、打たないと」との思いが結実した。先発した榊原翼投手(3年)も「チームのため、よく打ってくれた」とたたえた。

 しかしその得点で「チームが安心してしまった」(諏訪主将)。その裏、相手に本塁打で1点をかえされると、内野守備の失策も相次ぎ毎回失点を重ねて逆転を許す。攻めても六回以降2安打に抑えられ、突き放せなかった。「五回から緊張がほぐれ、浮ついてしまった」

 1年生の秋から先発に名を連ねてきた。モットーは「なるようになる」。投げやりでなく「練習すれば勝てるし、サボれば上達しない」という意味だ。油断が招いた今回の負けを「偶然ではなく必然」と受け止め、最後の大舞台となる2カ月後の雪辱を誓った。「この負けを糧にして、夏は勝負したい」

(朝日新聞埼玉版)

諏訪選手の3ランホームラン

浦学の守りと榊原投手の投球

 試合結果
 2回戦 5月21日(桐生球場)
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
浦和学院 0 0 0 0 4 0 0 0 0 4 7 3
日本航空 0 0 0 0 1 1 2 1 x 5 7 1
【浦】 榊原、佐野、黒川-梶山
【日】 片岡、西角-片野
諏訪(浦)上栗(日)
山本(浦)豊田(日)
 浦和学院打撃成績
位置 選手名 打数 安打 打点
⑧9 山本 4 1 1
家盛 3 1 0
諏訪 4 1 3
蛭間 3 0 0
1 佐野 0 0 0
1 黒川 0 0 0
⑦8 幸喜 4 1 0
梶山 3 0 0
H 篠原 1 0 0
前田 2 1 0
H 松永 1 1 0
①7 榊原 3 0 0
杉山 3 1 0
31 7 4
 日本航空打撃成績
位置 選手名 打数 安打 打点
⑤3 小郷 4 0 0
三島優 2 1 0
豊田 4 1 1
藤沢 4 1 0
R 三島真 0 0 0
5 曽田 0 0 0
片野 4 1 1
馬場 4 0 0
上栗 2 1 1
片岡 1 0 0
H 野上 1 0 0
1 西角 1 1 1
長沼 3 1 1
30 7 5
 投手成績
TEAM 選手名 被安打 奪三振 四死球 失点 自責
浦和学院 榊原 6 1/3 3 2 2 2 2
佐野 1 2 0 0 2 0
黒川 2/3 2 0 0 1 1
日本航空 片岡 5 5 2 4 4 4
西角  4 2 2 0 0 0
TEAM 三振 四死球 犠打 盗塁 失策 併殺 残塁
浦和学院 4 4 2 0 3 2 6
日本航空 2 2 1 1 1 2 4

 守備の乱れで流れを失った浦和学院は救援陣が打たれて日本航空に逆転負けした。浦和学院は五回に山本の右越え適時打と諏訪の右越え3点本塁打で4点を先行。4-2の七回1死から3連続失策で一、三塁のピンチを招くと、2番手の1年生左腕佐野が後続に直球を狙い打たれて同点とされ、八回には3番手の右腕黒川が勝ち越し適時打を浴びた。

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