秋季県高校野球大会は29日、県営大宮、市営大宮両球場で準々決勝を行い、ベスト4が決定する。花咲徳栄、浦和学院、春日部共栄のシード校3校が順当に勝ち上がったほか、Aシード聖望学園を破った浦和実、立教新座、星野、本庄第一の私学勢、公立校で唯一8強入りしたふじみ野が4強を懸け火花を散らす。好カードとなった準々決勝を展望する。
浦和実vs立教新座「粘り合いの我慢比べ」
Aシード聖望学園を破り、8強に進んだ浦和実と勝てば46年ぶりのベスト4が懸かる立教新座の対戦。浦和実は聖望学園を延長で下し攻守ともに粘り強い。三本木、英、白石とタイプの違う3投手が控えるだけに、立教新座は前半から積極的に攻めたい。一方で立教新座も2戦連続で1点差ゲームを勝ち切ってきた。先発が予想される三輪が試合をつくりたい。
本庄第一vs花咲徳栄「投手力に打撃で対抗」
盤石の投手力を誇る花咲徳栄に県大会3試合で26得点の本庄第一が襲い掛かる。花咲徳栄は清水、網脇の両右腕での継投で2試合を勝ち上がった。2試合連続コールド勝ちと中軸の西川らにつなぐ意識が徹底されている。本庄第一は4番木村が地区大会から4試合連続本塁打と波に乗る。エース右腕中田ら投手陣がどこまで踏ん張れるかが勝敗を分ける。
星野vs浦和学院「好左腕が真っ向勝負」
初出場で8強入りを射止めた星野が3連覇を狙う王者浦和学院に挑む。好左腕の投手戦になるか。内野の守備が堅い星野は直球と変化球のコンビネーションで勝負する左腕湯沢が丁寧に低めを突きたい。浦和学院には清水、佐野の両左腕がおり守備も大崩れはしない。打撃力では浦和学院が一枚上手なだけに、星野は先制機をものにし、王者を焦らせたい。
春日部共栄vsふじみ野「互いに右の攻略が鍵」
好調打線を維持する春日部共栄と、公立勢で唯一8強入りしたふじみ野が顔を合わせる。春日部共栄は2回戦で春日部を七回コールドで制し、打線につながりが出てきた。春日部戦では登板機会がなかったエース右腕山本が万全の状態で先発か。ふじみ野は制球力が光る右腕高野に期待。リードオフマン森竣が塁に出て、勝負強い4番坂田に回せば勝機はある。
(埼玉新聞)