震災から6年9カ月。毎年行われている本校野球部の石巻・東松島交流活動が、12月に入り、2回実施された。
石巻の少年野球チームを招待し交流
12月9日~10日、石巻の少年野球チーム「鹿妻子鹿スポーツ少年野球クラブ」の子供たちと保護者40名が来校し、野球部と交流した。招待交流は今回で7度目となる。
到着を心待ちにしていた野球部(3年生)が出迎えると、「鹿妻っ子」たちは5時間の移動走行(早朝5時出発)の疲れを見せるどころか、元気な姿と礼儀正しい挨拶とともに再会に喜ぶ笑顔を見せてくれた。さらに、グラウンドに立つと、広大な野球場でお兄ちゃんたちと大好きな野球ができることに目を輝かせていた。
交流中は、思い切り体を動かし練習に励む姿やアドバイスを真剣に聞き挑戦する姿、また、名前で呼び合い肩車や抱っこなど兄弟のようにたくさん甘え、互いにスキンシップを図りながら絆を深めていた。互いに歩み寄りごく自然な形で打ち解け合う姿は、何度見ても心温まる感動シーンである。
浦和学院高校野球部OB会からは「浦学ユニフォームカラー」のTシャツがプレゼントされた。子供も大人もTシャツを着こなし、野球の練習に時間を割いた。
天候に恵まれた2日間も、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。図書委員会からは、文化祭募金から図書カードが贈られた。最後の食事は、地元野球部後援会からの差し入れもあり、ほうとう鍋で締めくくった。また、子鹿クラブからサイン入り横断幕をプレゼントされ、最後は全員で記念撮影をして幕を閉じた。
子供たちの体操風景
野球部が石巻・東松島にて支援活動実施
東日本大震災から6年9カ月。12月22日~24日の3日間、7回目となる野球部による現地での支援活動が行われ、1・2年生50名、教職員・スタッフ10名が参加した。2班に分かれ、現地から要請されるさまざまな活動に参加させていただいた。
A班は主に地域への奉仕と野球交流。B班は7年連続となる仮設住宅への「復興きずな新聞」配布を行った。「思いやり」をチームテーマに設定し、毎夜1時間を超えるミーティングでその日の振り返りを実施。個人の考えを発表する時間を多く設け、野球以外から学ぶチーム結束の習慣も身につけた。
2日間の滞在時間43時間、短い時間を有効にスケジュール設定した。震災遺構の「大川小学校」「旧野蒜駅」は全員で視察し、慰霊碑に花を供えた。毎年恒例となった海岸清掃、保育園児との交流、今年新たに加わった大川小学校周辺の「釜谷地区桜の木保存」ボランティア。それぞれに意味があり、生徒たちの感想文からは大きな活動の成果が読み取れた。
東松島市野蒜海岸清掃風景
石巻市釜谷地区「桜の木」保存ボランティア風景
(浦和学院高校公式ホームページより)