13年センバツ優勝の浦和学院の主将で、今年の全日本大学選手権で立大を59年ぶりの日本一に導いた山根佑太外野手(22)は、野球を継続しないことを決断。今後は野球選手をサポートする側に回る。
小学校、高校、大学で全国制覇、中学校でも全国大会準優勝という輝かしい球歴を持つ山根だが、選手として野球を続けることに未練はなかった。「個人競技で優勝したわけじゃない。3年秋には上で野球はやらないと決めていた」とすっきりした表情で話す。
鳴り物入りで立大に入学し、1年春からベンチ入り。しかし、2年時に右肩を手術するなどし、レギュラー獲得は4年春だった。今春リーグ戦では2位タイの4本塁打を放って優勝に貢献。社会人野球からも誘いがあったが、意志は固かった。
現在はソフトバンク・内川、広島・菊池らを抱えるマネジメント会社「スフィーダ」でインターンシップ体験を行い、来春からはサプリメント販売などを手がける会社「カラダツクル」の一員としても活動する予定。「野球に関わる仕事がしたかった。人を成功する方に導かないといけない。やめてよかったと言われるくらいに頑張りたい」。二足のわらじを履き選手を支えていく。
山根 佑太(やまね・ゆうた)
1995年(平7)4月9日生まれ、広島県出身の22歳。浦和学院では2年春夏、3年春夏の4度甲子園に出場。立大では4年春に打率・277、4本塁打、7打点の成績を残してベストナインを獲得。六大学通算43試合で打率・227、6本塁打、12打点。1メートル80、78キロ。右投げ右打ち。
(スポニチ)