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浦学、ここ一番打線が鍵 千葉であす開幕 春季関東大会展望

 高校野球の第70回春季関東大会は19日、千葉県の県営野球場、ゼットエーボールパーク、袖ケ浦市営球場で1都7県から19校が参加して開幕する。

 埼玉県勢は県大会6連覇の浦和学院が6年連続19度目、同準優勝の花咲徳栄が3年連続10度目の出場。2年連続の関東王者を目指す浦和学院は20日、初戦の2回戦で青藍泰斗(栃木2位)と千葉黎明(千葉4位)の勝者と対戦する。花咲徳栄は19日、1回戦で専大松戸(千葉3位)と顔を合わせる。

 県勢連覇を狙う両校を紹介する。

浦和学院、ここ一番 打線が鍵

 浦和学院の連覇の鍵を握っているのは打線だ。県大会でのチーム打率は約3割と決して高くないが、ここ一番に強い打撃で接戦をものにしてきた。好機を確実に仕留め、5試合で9失点と順調な投手陣を援護できるか。

 腰痛を抱えながらも打率4割を超えた主砲蛭間は県大会決勝の九回裏に同点ソロを放つなど復調の予感。打撃センスが光る河北はチームトップの6打点と勝負強く、蛭間とともに中軸を担う。いずれも打率3割超えの小町、阿部、荒木の下位からつながるのも強みだ。

 層の厚い投手陣は、防御率0・66と安定感抜群の河北、準々決勝で市川越を完封した近野の右2枚が上々の仕上がり。加えて、戦線に復帰した右腕渡辺が登板する可能性もあり、心強い限りだ。充実した投手力でロースコアゲームに持ち込みたい。

花咲徳栄、自慢の強打 腕試し

 県大会で圧倒的な打力を見せ付けた花咲徳栄は、初戦の専大松戸(千葉3位)に勝てば、今春の選抜大会4強の東海大相模(神奈川)と対戦できる。夏に向けて腕試しをしておきたい。

 なんといっても迫力満点の打線が圧巻だ。4番野村は2本塁打を含む13安打16打点の打率6割8分4厘と桁違い。5番羽佐田、9番田谷野も打率6割を超え、強打者がずらりと並ぶ。県大会決勝で二塁打3本を放った倉持を筆頭に長打力もすさまじい。1年の井上は2本塁打とパンチ力がある。

 エース右腕中田は県大会3試合に登板し、21イニングを投げて防御率2点台とまずまずの出来で打線の大量援護を加味すれば十分な数字といえる。県大会で出番の少なかった2番手以降の斎藤、岩崎、松井にも場数を踏ませたい。

夏へいい戦いを 森士監督

 投手陣が奮起してくれたが、助けてやれなかった野手陣に大きな課題。チームを一から作り直すためにも夏に向けていい戦いがしたい。

勝負の一本打つ 蛭間拓哉主将

 2連覇が懸かっているが、夏につながる試合ができればいい。勝負どころで一本打てるようにならなければいけない。

浦和学院成績

【打撃成績】
背  氏名 学年 打率 打数 得点 安打 打点 三振 四死 犠打 盗塁 失策 残塁
河北 3 .273 11 1 3 6 2 0 0 0 1 2
2 .188 16 4 3 2 0 2 0 0 0 1
小町 3 .385 13 5 5 3 1 2 2 0 0 2
阿部 3 .385 13 2 5 1 2 1 1 0 0 3
矢野 3 .250 16 2 4 3 2 3 2 1 1 4
中前 2 .250 16 2 4 0 2 4 1 2 1 4
荒木 3 .357 14 3 5 4 1 2 0 0 0 3
蛭間 3 .412 17 5 7 2 0 2 0 0 0 4
上野 3 .250 16 2 4 1 3 1 0 0 1 3
近野 3 .500 4 1 2 2 1 1 2 0 1 2
永島 2 .000 1 0 0 0 0 1 0 0 0 1
木藤 1
佐藤 3 .000 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0
下薗 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
金丸 1
後藤 2 .500 2 0 1 1 0 0 0 0 0 1
美又 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
渡邉 3
.307 140 27 43 25 14 19 8 3 5 30
▽本塁打:河北、蛭間
▽三塁打:矢野、荒木
▽二塁打:小町、阿部、蛭間2、上野
【投手成績】
投手 防御率
河北 0.66 13 2/3 53 7 12 6 1 1
近野 3.00 18 77 19 9 3 6 6
永島 0.00 5 1/3 18 4 6 0 0 0
下薗 2.46 3 2/3 17 4 2 2 1 1
美又 27.27 0 1/3 3 2 0 0 1 1
渡邉

※データは県大会5試合分

(埼玉新聞)

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