浦和学院が県川口に圧勝し、5年ぶり13度目となる夏の甲子園出場を決めた。
2点リードの初回に同点とされたが、2回2死三塁から2番・矢野壱成三塁手(3年)の適時内野安打で勝ち越しに成功。
続くプロ注目スラッガーの蛭間拓哉中堅手(3年)が弾丸ライナーで、今夏1号の右越え3ラン。試合の主導権を握り、その後も着実に加点した。
今春の県大会で6連覇を達成したが、夏の甲子園出場は5年ぶりとなる。
(スポーツ報知)
浦和学院、決勝最多17得点「感無量」監督
浦和学院の猛打爆発。19安打で決勝の最多となる17点を挙げ、5年ぶり13度目の甲子園出場を決めた。
浦和学院は初回、県川口のエース岩城竣介投手(2年)の立ち上がりをとらえ、2点を先制した。その裏、守備の乱れなどで同点とされるが、自慢の打棒が2回に点火した。蛭間拓哉外野手(3年)の3点本塁打を含む5安打。打者10人を送り込み一挙5点のビッグイニングを演出した。3回にも加点、リードを広げた。
14年夏の県大会、3回戦で浦和学院を倒す「金星」を挙げた県川口だったが、この日は劣勢。岩城が制球を乱し降板。2番手を引き受けた伊藤大輝投手(3年)が踏ん張りを見せたが、6回に相手打者の打球を左肩に直撃するアクシデントに見舞われ交代を余儀なくされた。
浦和学院は8回に5得点、9回にもこの日3度目の打者一巡で4点を挙げた。
浦和学院の森士(おさむ)監督(54)は「5年前の甲子園で仙台育英に負けて2度と甲子園に出られないのでは、と思っていた。今回その切符が取れて感謝したい。感無量」と話した。
(日刊スポーツ)
森監督しみじみ「2度と行けないかと…」
第100回全国高校野球選手権記念大会の南埼玉大会決勝が23日、県営大宮公園球場で行われ、浦和学院が17-5と県川口を圧倒、5年ぶり13度目の夏の甲子園出場を決めた。
浦和学院は、2-2で迎えた2回2死一、二塁から、矢野の遊撃内野安打で勝ち越し。さらに蛭間が右越え3ランを放つなど、この回5点を奪って試合の流れを引き寄せると、その後も着実に加点してリードを広げた。
5年ぶりに夏切符を手にし、森士監督は「長かったですね」と感慨深げ。「正直、ここまで空いたのは初めて。2度と行けないかと思っていた。新たなスタートですね」と気持ちを引き締めていた。
(スポニチ)
「監督越える」合言葉 浦和学院17点、主将蛭間3ラン
最高の感触だった。1点勝ち越した直後の二回、浦和学院の主将・蛭間が右翼へライナーで飛び込む3点本塁打を打つ。「春まで投手に頼りきり。夏は打って勝ちたかった」。その言葉通り、チームは19安打で17点を奪った。
強豪と言われてきたが、夏の甲子園は5年ぶり。1年からベンチ入りしてきた蛭間としても、甲子園は近そうで遠かった。今年は私生活や練習を一から見直し、「革命を起こす」。自立の意味で「監督を越える」が合言葉になった。
蛭間は走攻守そろった高校日本代表候補。エースの渡辺もプロ注目の逸材と能力の高い選手がそろう。蛭間は「まとまり」や「団結」といった言葉は使わない。「甲子園でも一人一人がやるべきことをやる。それが総合力になる」
(朝日新聞)