ロッテは4日、東京都内のロッテ本社で育成1人を含む新人9選手の入団記者会見を行い、ドラフト3位の小島和哉投手(浦和学院高出)は「大学から指名されたので即戦力として期待されている。1年目から2桁勝利ができるように頑張りたい」と意気込んだ。1位の藤原恭大外野手は「最大の持ち味は足。幕張のスピードスターと呼ばれるようになりたい」と語った。
家族の前で第一歩
「人が多くて、緊張しました」とフォトセッション後に安堵(あんど)の氷上を見せた小島だが、記者会見では実に堂々としていた。
埼玉県出身にちなみ、ロッテ製品で有名なコアラのマーチの「埼玉草加せんべいコアラ」のボードに「先発ローテ入り10勝!小島和哉」と目標を達筆で書き込み、「早稲田の背番号(10)と同じ、10勝したい」と力強く決意。アピールポイントについても「強気の投球が持ち味。右、左に関係なく、打者の内角をどんどん攻めていく。熱い、魂のこもった投球を見せたい」と宣言した。
背番号は縁もゆかりもない43に決まった。「この背番号が似合う投手になりたい」と気を引き締める一方で、ロッテのユニホームは浦和学院時代に着慣れ、選抜甲子園で全国制覇を達成した相性抜群の縦じまとあって「(縦じまには)愛着があるので、うれしい」と笑みがこぼれた。
記者会見の様子を最前列で見守っていた家族へは「ここまで野球ができているのは両親と兄のおかげ。勝って恩返ししたい」と改めて感謝。その家族の前で初めてのユニホーム姿を披露し「『やっとプロ野球選手になったんだな』と実感が湧いてきた。いち早く名前を覚えてもらえるように頑張ります」と大投手への第一歩を刻んだ。
(埼玉新聞)
ロッテ新人が施設見学
ロッテの新入団選手が5日、さいたま市内の2軍施設や隣接するロッテ浦和工場などを訪れた。ドラフト1位の藤原(大阪桐蔭高)は「工場の方に『マリーンズが勝つとお菓子が売れる』と言われ、勝利に貢献できるようになりたいと思った」と気持ちを高めた。
埼玉・浦和学院高出身でドラフト3位の小島(早大)は「高校時代と同じさいたま市の浦和で懐かしさは感じた。でもここにずっといないで千葉で活躍しないと」と1年目からの1軍での活躍を期した。
ロッテ3位小島は「おじまだよ!」結果で名前覚えて
こじまじゃないよ、おじまだよ!
ロッテのドラフト3位、早大・小島和哉投手(22)がプロでの知名度アップを誓った。5日、新人9選手がそろって、さいたま市内の菓子工場と浦和球場、寮を見学。「トレーニングジムがあったり、きれいな施設だった。どんどん使って成長していけたら」とじっくり見て回った。現在は1月の新人合同自主トレに万全で臨むべく、卒論執筆のかたわらトレーニングを進める日々だ。
名字の「おじま」は、初対面の人によく「こじま」と間違えられる。浦和学院時代にセンバツ優勝、東京6大学リーグで通算22勝も「過去の実績はその世界でしか通用しない。早く活躍して、顔と名前を覚えてもらえるように頑張る」と一から出直す覚悟。
名前が1字違いのお笑いコンビ、アンジャッシュ児嶋一哉は「こじまだよ!」のギャグでおなじみだが、「おじまだよ!」と突っ込まずに済むよう、実力で名前を売っていく。
(日刊スポーツ)