昨夏甲子園8強の浦和学院(埼玉)が3日、さいたま市・氷川神社への初詣から始動した。朝9時前、ナインが整然とした動作でさい銭投入、二礼二拍手一礼を一斉に済ませると、境内の空気が一変。多くの参拝客からどよめきが起き「さすが」の声も聞こえた。
初詣を済ませたナインは、混雑のない近くの公園まで歩いて移動。一部3年生やスタッフも含めた91人で、恒例の「浦学初詣マラソン」へスタートした。市内の同校グラウンドまでの約9キロを走る。就任28年目の森士監督(54)によると「私の学生時代からやっているから、今年で33年目かな」という、伝統ある1月3日のルーティンだ。
優勝は西田拓真選手(3年)2位は小桜耕介選手(1年)3位は下薗咲也選手(2年)。33年連続出場中の森監督も、91位ながら完走。ゴール前で全部員とタッチしてから、ゴールテープを切った。タイムは1時間1分38秒。「去年より7分速いよ」とご満悦だった。
グラウンド開きの後、父母会特製のカレーライス、豚汁、お汁粉で暖まったナインは、午後からは映画観賞などでリラックス。明日からは再び、厳しい練習が始まる。昨夏甲子園の大阪桐蔭戦で2安打した中前祐也主将(2年)は「秋に県大会初戦で負けて本当に悔しかった(白岡に4-5で敗退)。絶対に夏に取り返す。勝ちたい。甲子園で優勝したいです」と逆襲を誓っていた。
(日刊スポーツ)