オリックスの榊原が、出身地の千葉でプロ2勝目を挙げた。一回に先制点を献上したが、力のある球で7回2失点。「内容良くいけた。地元で勝てて、うれしい」と笑顔を見せた。
今季先発に定着した育成出身の20歳右腕。4月17日の日本ハム戦で初白星を挙げ、その後も好投を続けたが、打線の援護に恵まれないでいた。この日は野手陣の支えもあっての勝利。「白星が付くのはチームが勝つこと」と喜び、「これから、どんどん乗っていきたい」と意気込んだ。
(時事通信)
オリックス榊原「千葉県最高です」家族前で凱旋勝利
オリックス榊原翼投手が初の地元凱旋登板で7回2失点と粘投し、今季2勝目を手にした。
初回に先制点を奪われるも、中盤からは最速150キロの直球を軸に凡打の山を築いた。しかし7回、清田に中前への同点打を浴び、「本当に悔しかった」とベンチで涙を浮かべた。直後に打線が勝ち越しを決め表情は一転、笑顔に変わった。お立ち台では「千葉で勝てたのは本当にうれしい。15年間育った千葉県最高でーす!」と声を張り上げた。
中学時代の恩師の前で成長した姿をみせた。この日は家族や同級生の他に中学時代の担任の先生を球場に招待。「自分がやんちゃだったので、本当にお世話になりました」。埼玉・浦和学院に進学した後も応援に駆けつけてくれていたという。“ニコちゃんマーク”が記された自身のサインを恩師が考案するなど、卒業後も頻繁に連絡をとり、右腕の支えとなっている。勝利という最高のプレゼントで恩返しに成功した。
これで6試合連続のクオリティースタート(6回以上、自責3以内)。西村監督は「だいぶ(安定感が)出てきた。若い投手が出てきているのはチームにとっても大きい。どんどん競争していってほしい」と語った。20歳の右腕が地元で躍動した。
(日刊スポーツ)
榊原が7回2失点、地元・千葉で白星
地元千葉で歓喜の雄叫びだ。オリックス・榊原が7回2失点で今季2勝目(3敗)。生まれ育った地で、約1カ月ぶりの白星をつかんだ。
「この千葉で勝てて本当にうれしい。この千葉で15年間育ったんで。千葉、最高です!!」
銚子市出身。埼玉・浦和学院高入学まで過ごした地元で踏ん張り、プロ初勝利をマークした4月17日の日本ハム戦(京セラ)以来、4戦ぶりの勝ち星だ。
スタンドでは小学4年時に脳梗塞で倒れ入院中の父に代わって育ててくれた叔父、叔母、知人ら約15人が観戦。叔父夫婦は5月1日のロッテ戦にも招待している。白星は付かなかったが、試合後に一緒に焼き肉を食べ、「楽しい話をしようと思って」と明るい話題で笑い合った。伝えたい感謝の気持ち、笑顔が右腕の原動力だ。
観戦していた宮内オーナーも今季初めて勝利を見届け「いい試合で、勝てて楽しいですね」と笑顔。以前、継投ミスを指摘したこともあったが、「もうコメントはしない」。満足そうに球場を後にした。
(サンスポ)
オリックス榊原、故郷・千葉でプロ2勝目 味方勝ち越しに「キター!って感じ」
15日のロッテ戦、敵地でヒーローインタビューに初めて立ったオリックス・榊原は、声を張り上げた。
「野手の方を信じてベンチで見てました。(勝ち越しの場面は)キター!って感じでした。15年育った、この千葉で勝てたというのは本当にうれしい。千葉サイコーです!」
千葉県出身で、人生初登板のマウンドに、親族や中学時代の恩師に友人ら約15人を招待した。「やっぱり力みましたね」。球威抜群の150キロ超の直球にスライダー、チェンジアップなどを織り交ぜて要所を締めた。
成長の跡を示したのは2-1で迎えた7回2死三塁、清田に同点打を浴びた直後。「マウンドで高山投手コーチに“切り替えられたら成長を見せられる”と」。続く江村を外角スライダーで3球三振。すると降板直後の8回に打線が勝ち越しに成功した。
4月17日の日本ハム戦以来となるプロ2勝目。これで登板7試合中6試合でクオリティースタート(6回以上、自責3以下)を記録し、45回2/3を被本塁打0。西村監督からも「自信につながると思う」と称えられた。
20歳右腕の110球の熱投が総帥の今季初勝利も届けた。今季4試合目の観戦で初めて勝利を目にし、宮内義彦オーナーは「良い試合で勝てて楽しいね」とご満悦。前回4月28日の西武戦は、救援陣が3度の押し出しを含む1イニング6四球で逆転負け。この日は救援した沢田、増井が最少リードを守り切った。「もう(継投について)コメントはしないよ」と総帥も破顔一笑だ。
(スポニチ)