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浦学野球部、浦和中央市場にてボランティア活動

 台風19号が日本列島に大きな被害と爪痕を残しました。被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。

 野球部では、これらの状況から10月14日月曜日13時~17時まで、さいたま市内で被害のあった「浦和中央市場」にてボランティア活動を実施しました。

 東日本大震災以降、石巻・東松島にての活動を継続しておりますが、身近で起きた災害としてチームとしてできることを実施し、学校方針にあるライフスキル教育を推進しています。

 活動目的は「身近で起きている災害について高校生として真剣に捉え、明日が我が身という自覚を持って災害と向き合っていく。さらに人の痛みが分かる人間になろう!!強いては、野球が当たり前にできる環境に感謝しよう!!」と、自分たちに足らないものに気づく指導を行っています。

 参加した生徒は「学校から30分足らずの場所で、このような被害が遭ったことに驚いている。いつも応援してくださっている方々に感謝し、作業をやらせていただきます」と、挨拶した。

(浦和学院高校公式ホームページ)

桜区の青果市場が再開 球児も清掃に

 記録的な大雨で県内に甚大な被害を及ぼした台風19号。さいたま市桜区の浦和中央青果市場では、市場全体が浸水し、出荷前の野菜や鮮魚など多くの商品が被害を受けた。市場関係者が水に漬かった大量の段ボールなどの廃棄作業をする中、浦和学院高校野球部の生徒らも清掃活動に加わり、17日に通常営業を再開した。

 同市場では12日午後9時ごろから出荷商品を管理する建物に水が入り、深い場所で高さ80センチほどになった。13日午前には約50~60センチで、14日早朝には水が引いたという。

 浦和中央青果市場の伊沢浩助総務部長(45)は「風対策は十分にしていたが、水でここまでの被害は想定外だった」と話す。市場では台風の接近した12日深夜も24時間体制で5~6人が働いていたが、急速に増す水に身の危険を感じ2階の事務所へ避難したという。14日から社員総出で廃棄商品を片付け、17日から通常営業を始めている。

 ノリやお茶を扱う「大丸海苔店」では、ノリを切断する機械や茶の真空包装機が水に漬かった。2代目の大橋喜与志社長(54)は「市場が湖みたいになり、人の力ではどうにもならなかった」と話す。

 魚の卸問屋で働く40代の男性は「越くらいまで水がたまり、怖いくらいだった」と振り返る。大人が50人以上入れる巨大な冷蔵庫の中にはサーモンやカンパチ、イワシなどの鮮魚が保管されていたが、多くが出荷できない状態に。「全部で500キロ以上の魚が駄目になったのでは」と嘆く。

 総合食品問屋「浦和伊勢丹」の鈴木英司社長(50)は「水に漬かって倒れた山積みの段ボールを見て途方に暮れた。言葉が出なかった」と肩を落とす。カップ麺や缶ジュースなど賞味期限が長く、日持ちする商品を在庫で管理していたが、半分以上が水に漬かった。「5千万~6千万円くらいの被害。シャッターを閉めても閉めても、あふれてくる水になすすべがなかった」と話す。

 絶望の中だったが、14日には取引先の関係で、浦和学院高校野球部の生徒約80人が、ボランティアで清掃活動に参加してくれたという。鈴木社長は「人のつながりを感じた。一歩ずつ頑張っていきたい」と前を向いた。

 さいたま市河川整備課によると、市場の北側を流れ、荒川の支流である鴨川に自然流化する油面川の水位が、12日深夜の台風接近時に急激に上がった。同日午後7時26分に、油面川の高さ約1メートルに設置された電気で動くポンプも浸水し、鴨川に排水しきれなくなったという。

 油面川はコンクリート護岸の排水路で、鴨川につながる場所で幅約6メートル、深さ3メートル50センチ。鴨川へは自然に流れ、ポンプによって全ての水量を調節しているわけではないという。同課は「今までの経験を超えた雨の量だった」として今後の対策を検討している。

(埼玉新聞)

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