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西武3年目渡邉が打撃投手で1軍“初登板” 新人コンビ封じた

 3年目の西武渡邉勇太朗投手(20)が、ルーキーズを切って落とした。打撃投手登板が“1軍初マウンド”。緊張感を漂わせ、打席に入った若林とブランドンの新人コンビに投球。若林には、直球ではバットをへし折り、カーブでは空振りを誘った。「いざマウンドに立つと、監督がいてちょっと力んじゃいました」と初々しく話すも、38球投げて安打性3本に抑えた。

 ケージの裏には辻監督がにらみを利かせ、一塁側ベンチには渡辺GM、潮崎編成ディレクターらが注目するほど期待は大きい。プロ入り後は右肘を痛め、出遅れた20歳の右腕。危機感を感じ、オフはベテラン内海に弟子入りした。1月は走り込みに加え、技術的な助言を受けた。「カーブを投げているフォームが一番いいからバロメーターにしたらいい。カーブのフォームで真っすぐを投げられるように」。薫陶を受けた濃密な時間を投球に落とし込んでいる。

 身長191センチ、体重91キロの未完の大器。非公式ながら、昨季最速を151キロに更新した。先発ローテーションに待望の大型右腕。キャンプ初日の夜、内海に「ちゃんと動けました!」と経過報告は欠かさなかった。「アピールはしないといけない、でも焦らないよう言い聞かせながらやっていきたい」と伸びしろを埋めていく。

▽西武内海(渡辺に)「刺激しかない。(自主トレ中)怒るところが一切なかった。最後まで僕のランニングについてきましたし、音を上げることなくやり抜いた。1軍キャンプが決まってめっちゃうれしかったですね。A班から1、2軍に分けられるときも上に残って、最後の最後まで1軍でやってほしい。親心です」

渡邉勇太朗(わたなべ・ゆうたろう)

2000年(平12)9月21日、埼玉県羽生市生まれ。小1から野球を始め、小4から投手。羽生東中では軟式野球部に所属。浦和学院では3年夏に甲子園8強。同夏はU18日本代表入り。18年ドラフト2位で西武入団。プロ2年間で1軍出場はなく、2軍通算6試合で0勝1敗、防御率6・58。191センチ、91キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸650万円。

(日刊スポーツ)

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