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巨人大竹は“寛球”を磨く プロ20年目のキャンプ

 新人時代の誓い-。プロ20年目のキャンプを迎えている巨人大竹寛投手(37)が淡々と腕を振った。沖縄・那覇でのS班メンバーで調整。11日、東京ドームでの1次キャンプを含め、6度目のブルペンに向かった。チーム最年長のベテランは、プレートに足をそろえ、捕手小林に「よろしくお願いします」と帽子を取ってから投球に入った。

 02年広島の日南キャンプ。浦和学院からドラフト1位で入団した。当時のキャンプ休養日に同期入団の大島崇行と日南市の鵜戸神社を参拝。絵馬に「200勝」を力強く記した。あれから19年。372試合に登板し、102勝を積み上げ、101敗を味わった。ここ2年は中継ぎとして復活。決しておごらない愛されキャラの最年長がブルペンの若手をとりまとめる。

 あと98勝に執着しているようには到底、見えない。自身の勝利よりもチームの勝利を優先し、その難しさが身に染みて分かる。「僕は今年のことしか考えていない。その日、その日をしっかり目標を持って過ごしています」と、1日、1日の積み重ねを明日につなげてきた。

 1、2軍の若手がサバイバルを繰り広げる宮崎キャンプでは、ドラフト1位ルーキーの平内龍太(22=亜大)が紅白戦で実戦デビューする。大竹は「飛ばしすぎて肩をけがした。緊張したし、体中がパンパンで本当に練習についていくのに必死だった。広島の1年目はとにかくきつかった」と新人時代の記憶を思い起こした。

 今キャンプはチェンジアップを習得、改良に着手。緩急で投球スタイルにもたらす“寛球”を磨く。ルーキーもベテランもグラウンド上で関係ない。日々戦いの連続がプロの世界の常。大志を抱いた、あの時があったから今がある。

(日刊スポーツ)

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