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センバツ出場校を探る 浦和学院、順当に選出へ

 第94回選抜高校野球大会(3月18日から13日間・甲子園)の出場32校が28日の選考委員会で決まる。昨年の秋季大会の成績を資料とし、一般選考29校(神宮大会枠1を含む)と21世紀枠3校を選ぶ。有力校を探った。

北海道

 1枠。秋季北海道大会で初優勝したクラークの選抜大会初出場が確実だ。旭川実は決勝で1-3と接戦を演じたが、逆転選出は難しいだろう。

東北

 2校を選ぶ。注目のスラッガー、佐々木を擁し、秋季東北大会を初制覇した花巻東(岩手)の選出は間違いない。準優勝の聖光学院(福島)も問題なく選ばれそうだ。

 準決勝で花巻東に3-4で惜敗した八戸工大一(青森)がどのように評価されるか。

関東

 東京と合わせて6校が選ばれる。秋季関東大会で初めて頂点に立った明秀学園日立(茨城)、準優勝した山梨学院の選出は堅い。4強の2校、木更津総合(千葉)と浦和学院も順当に選ばれるだろう。

 東京と争う5枠目は決め手を欠くが、最も準々決勝の試合内容が良かったのは、東海大相模(神奈川)か。他の8強は高崎健康福祉大高崎、桐生第一(ともに群馬)、白鷗大足利(栃木)。

東京

 37年ぶりに秋季東京大会を制した國學院久我山の出場は確実。2校選出なら、決勝で1点差の逆転サヨナラ負けを喫した二松学舎大付が入るだろう。

 4強の日大三と関東第一はアピール材料に乏しい。

北信越

 枠は2。強打を武器に秋季北信越大会を2連覇した敦賀気比(福井)は当確。決勝では零敗したものの、準決勝までの3試合を2点差以内で競り勝った星稜(石川)も順当に選ばれるだろう。

 小松大谷(石川)と富山商はいずれも準決勝で惜敗したが、逆転は厳しいか。

東海

 2校が選ばれる。高校日本代表を率いた経験のある永田監督が指揮し、秋季東海大会で初優勝を果たした日大三島(静岡)が選抜切符をつかむのは間違いない。

 準々決勝、準決勝と九回に逆転する粘り強さを発揮し、準優勝した聖隷クリストファー(静岡)も春夏通じて初の甲子園大会出場が有力。

 4強は大垣日大(岐阜)と至学館(愛知)。

近畿

 神宮大会枠を含め7校が出場。大阪桐蔭は左腕投手の前田が活躍して秋季近畿大会を4年ぶりに制し、神宮大会でも初優勝。選出は確実だ。

 近畿大会準優勝の和歌山東は春夏を通じ初の甲子園出場を手にするだろう。4強の天理(奈良)と金光大阪は、ともに準決勝で大敗したが出場に問題はないとみる。

 残る3枠は、8強の中でも打力の高さを示した近江(滋賀)、和歌山東に食い下がった京都国際が一歩リードか。準々決勝で大阪桐蔭に敗れた東洋大姫路(兵庫)と、市和歌山は試合内容に大きな差がない。

中国

 四国と合わせて5校を選ぶ。秋季中国大会で3年ぶり12度目の優勝を飾った広陵(広島)は投打に充実し、選出は確実。決勝は0-7で敗れた広島商だが、それまでは粘り強く戦った。20年ぶりの選抜出場となりそうだ。

 ベスト4は倉敷工と岡山学芸館の岡山勢で、秋季岡山大会を制したのは倉敷工。ただ、岡山学芸館は中国大会準決勝で広陵に食い下がっており、優劣をつけがたい。

四国

 秋季四国大会で継投が光り、9年ぶりの頂点に立った高知、エース冨田が奮闘した準優勝の鳴門(徳島)は順当に選出されそうだ。

 準決勝では明徳義塾(高知)が鳴門と延長十一回の熱戦を繰り広げ、惜しくも敗れた。徳島商は高知に八回コールドゲーム負けで、厳しい状況。中国勢との比較になる5校目の選考が難しい。

九州

 枠は4で、自慢の強力打線で秋季九州大会を制した九州国際大付(福岡)の選出は決定的だ。奄美大島の県立校、大島(鹿児島)は接戦で強さを発揮し、準優勝。21世紀枠で出場した2014年以来となる甲子園は間違いないだろう。

 残り2枠は、準決勝に進出した長崎日大と選抜初出場を狙う有田工(佐賀)がリード。

 ベスト8は明豊(大分)興南(沖縄)海星(長崎)佐賀商。

21世紀枠

 全国9地区の推薦校から3校を選出する。9校はいずれも公立校。東日本(北海道、東北、関東・東京、北信越、東海)と西日本(近畿、中国、四国、九州)に分けて1校ずつ選び、残りの7校から3校目を選出する。

 札幌国際情報(北海道)は会員制交流サイト(SNS)の活用などアイデアを出し合って効率よく練習を行い、秋季北海道大会でベスト4に入った。只見(福島)は「小さな学校の大きな可能性への挑戦」を掲げる。地域に根ざしており、野球部の活躍が活力となっている。

 進学校の県太田(群馬)は野球部員も学業と部活動の両立を果たしている。丹生(福井)は過疎地域の町に良い影響を与え、個性を尊重した部活動を行う。

 相可(三重)は全体練習は土、日のみ。平日は外野が使えないグラウンドで、創意工夫して力を伸ばしてきた。伊吹(滋賀)は積雪で冬季はグラウンドが使用できない。室内練習場もなく、校舎内での体力づくりなどで困難を克服してきた。

 秋季鳥取大会で準優勝した倉吉総合産(鳥取)は地元のこども園や幼稚園で野球交流を継続的に行っている。高松一(香川)は進学校。練習場所や時間の制約を受けながら、文武両道を成し遂げている。進学校の大分舞鶴は秋季大分大会決勝で、強豪の明豊に惜敗。数班に分かれた選手が、分単位でローテーション練習を行う。

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