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<浦学新時代>’22センバツ 亡き息子の思いと共に 栄養管理に携わったOBの父、甲子園に駆けつけ応援

【写真】亡くなった三男・翔平さんの写真を手に、孫とともに観戦する久保一成さん

 第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)で24日の2回戦を制して8強入りした浦和学院。ナインの栄養管理に携わり、1年前に亡くなった野球部OBの久保翔平さん(当時28歳)の父、一成さん(67)は広島県呉市から甲子園に駆けつけ応援。「息子が『けがをしないで成長してほしい』との一心で育てた子どもたち。日本一を目指して」とエールを送る。

 一成さんの三男・翔平さんは親元を離れ、強豪の明徳義塾中(高知)から浦和学院に進み、捕手として活躍。1年生だった2008年夏の甲子園はベンチ入りした。

 東洋大卒業後、けがに悩んだ現役時代の教訓を生かし、選手の体作りを支えようと、サプリメント販売や食堂運営事業などを手がけた。20年に都市対抗優勝を果たしたホンダや浦和学院の選手の栄養管理に携わった。5年ほど前から母校の野球部の専用食堂を運営。だが、20年12月に都内で不慮の事故に遭った。約4カ月の入院の末、誕生日前日の21年4月11日に亡くなった。

 24日、一成さんはスタンドで翔平さんの写真を持って観戦。4強入りがかかる27日の準々決勝は地元から応援する予定で、「練習通りやれば勝てる」と力を込めた。

(毎日新聞埼玉版)

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