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浦学、近江に延長で惜敗し決勝ならず 森大監督「やり切ってくれた」健闘称える

 第94回選抜高校野球大会第10日は30日、阪神甲子園球場で準決勝が行われた。第1試合では、浦和学院(埼玉)が延長戦の末、2-5で近江(滋賀)にサヨナラ負けし、9年ぶりの決勝進出はならなかった。

 浦和学院は、先発した右腕・浅田が走者を許すものの、粘りの投球で4回1失点。2番手の左腕・芳野、3番手・金田とつないだが、延長11回に3ランを浴びてサヨナラ負けした。

 打線は3回無死二、三塁から4番・鍋倉が一塁強襲の適時内野安打で先制。さらに5番・高山の右前適時打で1点を加えたが、終盤にあと1本が出なかった。

 試合後、森大監督(31)は、エース左腕・宮城を使わなかったことに「きょうは宮城以外の投手で戦おうと思った。その投手たちはよく投げてくれた。宮城はこの先もある投手。きょうは投げさせないつもりだった」とし、「相手の山田投手は直球、低めの落ちる球の対応が非常に難しかった。粘りある投球に敗れました」と話した。

(スポニチ)

浦和学院・森大監督、近江・山田に「野球人として感動」

 第94回選抜高校野球大会は第10日の30日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で準決勝があり、浦和学院(埼玉)は近江(滋賀)に延長十一回、2-5でサヨナラ負けを喫し、初優勝した第85回大会(2013年)以来9年ぶり2回目の決勝進出を逃した。就任1年目で4強入りに導いた森大監督の主なコメントは次の通り。

エース・宮城の登板を回避した理由

 浦和学院・森大監督 エースの宮城はコンディションの問題で投げないと決めていた。(2点を先取した)四回にさらに点を取れず接戦に持ち込まれた。選手たちは最後まで逃げず、伝統という部分でも浦学らしさを見せてくれた。

 準々決勝が終わった夜のミーティングで先発は浅田でいく、宮城は投げさせない、総力戦で勝つぞと選手たちに伝えていた。宮城は春先から他の投手よりコンディションの面で遅れていて、もともと4連投目はさせないと決めていた。宮城はそういう意味では悔しい思いがあると思う。

 後半ずっと劣勢だったが、守備ではファインプレーも出た。全員で一球に集中して守るという冬の取り組みの成果が出た。

 超攻撃野球というテーマでやってきたが、走攻守で今後につながる良い試合だった。

 近江は(エースの)山田君を中心に粘り強く戦ってくるだろうと思っていた。最後の最後で競り負けたのは、相手の気迫が一枚上手だった。球数を多く投げさせることはできたが、山田君がデッドボールを受けてからギアが上がり、気迫が違いました。同じ野球人として感動しました。こういう試合を勝ち切るには、最後はそこなんだ、と改めて感じました。

(毎日新聞電子版)

浦和学院の金田、勝負どころで痛打

力投する浦和学院の金田

 浦和学院が9年ぶりの決勝進出を逃した。延長十一回にサヨナラ3ランを浴びた3番手の金田は、「緩急を使おうとしたカーブが甘く入った。投手として、まだまだ課題が多い」と勝負どころでの投球を悔やんだ。

 エース宮城はコンディションの関係で登板を回避。ベンチは先発浅田らの継投で臨むことを最初から決め、総力戦を覚悟していたという。

 敗れはしたが、森監督は大会を通じてナインが見せたひたむきなプレーに満足そう。「みんなよく頑張った。ここぞの集中力を発揮し、走攻守で最後の最後まで逃げない姿勢でやり切ってくれた」と健闘をたたえた。

(時事通信)

浦和学院・森士前監督「一歩も引かない闘志で戦ってくれた」大監督へ「夏にまたここに」

4回無死二、三塁、浦和学院・鍋倉は一塁への先制適時内野安打を放つ

 第94回選抜高校野球大会第10日は30日、阪神甲子園球場で準決勝が行われた。第1試合では、浦和学院(埼玉)が延長戦の末、2-5で近江(滋賀)にサヨナラ負けし、9年ぶりの決勝進出はならなかった。ネット裏で観戦した森士(おさむ)前監督が激闘を振り返った。

―試合終わっての感想。

 「感動でしたね。今大会通じてバックネット裏で甲子園を満喫させていただきました」。

―試合終わって拍手していた。

 「素晴らしい、一歩も引かない闘志で戦ってくれた。それを上回る山田君の精神力に感動しましたね」。

―新監督

 「堂々と胸を張って戦えた。夏にまた、ここに戻ってこれるように、また精進して頑張ってもらいたいと思います」。

―大監督には何と声をかけたい。

 「怖さを知らないままここまで来たと思う。これから彼の監督人生が長く続く中で歴史に残る、心に刻まれる試合だと思います。だからこそ、これを胸に次のステップに上がれるように頑張ってもらいたい。チームを後継してもらった中で、ここまでよくチームを仕上げてもらった。感謝しかないですね」。

―森先生と最初の甲子園と一緒のところで。

 「越えてもらいたかった。歴史は塗り替えられるものが伝統。あしたの決勝戦をみたかったですね。でも、本当によく選手たち、指導者はがんばってくれたと思います」。

―目がうるんでいる。

 「いやいや…笑 本当にうれしかったです。夏に戻ってこれるかが本番になると思う。一番のテーマは一人一人が相手投手の山田君のね。1回戦から見て彼のたくましい自立したプレーを目の当たりにした。そういうところ。自由の中にも楽しさの中にも負けない魂。ああいうものを我がチームも。相手をリスペクトして勉強してもらいたいです」。 

(スポニチ)

浦和学院・森大監督、近江エース山田の気迫に脱帽「死球後ギア上がった」

 浦和学院は延長十一回サヨナラ負けで、9年ぶり決勝進出はならなかった。

 森大監督は「競り負けたのは相手の気迫が勝ったかなと」と近江ナインをたたえた。相手のエース・山田陽翔投手(3年)についても「五回、死球が当たった後から気迫が違った。ギアが上がった。うちの選手も食らいついたが。彼の気迫には、同じ野球人として感動した」と、死球を受けた左足の痛みをこらえながら、声を張り上げて投げる山田の気合に脱帽だった。

 この日の先発はエース・宮城誇南投手(3年)ではなく浅田康成投手(3年)で、芳野大輝投手(3年)-金田優太内野手(3年)へのリレーだった。森監督は「今日は宮城は投げさせないと初めから決めていた。彼に関しては春先、ほかの投手よりコンディションが遅れていたというのがある。(センバツで)5試合となった時、3試合投げてから4連投目はさせないと決めていた」と説明。準々決勝後にナインに伝えていたという。

 監督就任1年目での甲子園に「監督の目で彼らと接した中で、甲子園で取り組みの成果が出せたと思うことはあった。しかし最後勝ち切るには山田君の気迫と相対した時、気持ちとか気迫とか、最後はそこなんだと私自身も感じたし、感じさせてくれた甲子園は素晴らしい場所」と振り返った。

(デイリースポーツ)

浦和学院・森大監督、近江・山田陽翔の熱投に「同じ野球人として感動しました」

試合前に先発浅田康成のブルペン投球をチェックする浦和学院・森大監督

 浦和学院(埼玉)は延長戦の末にサヨナラ負けを喫し、準決勝敗退となった。

 昨秋からチームを率い、初の聖地で4強入りした森大監督(31)は、近江の山田陽翔投手(3年)の熱投について「本当に5回の死球からギアが上がった。気迫が違いましたし、うちの選手も頑張ってくらいついていましたが、彼の気迫は同じ野球人として感動しました」と話した。

 「超攻撃型野球」をテーマに掲げてきた浦和学院の打線は、4回に4連打で2点を先制した。しかしその後は、6回に金田優太内野手(3年)、延長10回に大勝朱恩内野手(3年)の2安打に抑えられた。監督は「最後、勝ちきるには山田くんのように気迫のこもった選手と相対したときに、気持ちというか、気迫というか、最後はそこなんだと私自身も改めて感じましたし、それを感じさせてくれた甲子園はすばらしい場所だと感じました」と振り返った。

(日刊スポーツ)

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