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春季埼玉大会に臨む浦和学院・森大監督、執念を植え付ける次の一手に注目

 春季高校野球埼玉県大会が、4月23日に開幕する。最も気になるのは、昨秋に就任した森大(だい)監督(31)のもとセンバツで4強進出を果たした浦和学院の動向だ。

 今月5日、埼玉・さいたま市の自校グラウンドで鎌倉学園(神奈川)とセンバツ後の最初の練習試合を行ったあと、森監督は安どの表情を浮かべて言った。

 「センバツでバーンアウトしたり、満足してしまうことが心配でしたが、そういうところは見られません。それぞれに、上を目指していこうとする意欲を感じます。選手にはセンバツの前から言っているのですが、とにかく勝負は夏なんですから」

 超攻撃的野球を新たな看板に掲げて臨んだセンバツで、ベスト4という大きな成果を得た。準々決勝までの3試合で4本塁打と、磨いてきた長打力を示す一方で、失策は一つだけ。伝統として培ってきた堅守も健在だった。

 しかし、準決勝の近江戦。試合途中で左足のかかと付近に死球を受け、足を引きずりながらもマウンドを守り続けた山田陽翔(はると)投手(3年)を倒すことが出来なかった。延長11回裏に3ランホームランを浴びて、2-5でサヨナラ負け。試合後、森監督は「気持ち、気迫。最後はそこなんだと…」と無念さをにじませた。

 「感動してもらえる試合をしたうえで勝ちたい」―。準決勝の翌日、八谷晟歩(せいほ)主将(3年)が夏の目標として発した言葉だという。「近江の山田君にはやられた、と選手は思っているのでしょう。負けて悔しいという思いを持ったのは、良かったのではないでしょうか」と森監督は話す。超攻撃的野球、堅守という看板の裏側で、どれだけ勝利に対する執着心を高めることが出来るのか。若き指揮官の次なる一手に注目している。

(スポーツ報知)

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