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浦和学院、横浜に0-2で惜敗 4安打2失点粘投もあと1本遠く攻守課題 秋季関東大会

【写真】9回表浦和学院無死一塁、3番喜屋武が右飛に倒れる。捕手椎木

 第1日は1回戦3試合が行われ、県大会準優勝で2年連続出場の浦和学院は、0-2で横浜(神奈川1位)に敗れた。

 浦和学院は一回2死三塁の好機で一本が出ず、直後に先発伊藤が1死一、二塁から適時打を浴びた。五回にも2番手田中が1失点し、追いつくことができなかった。

 第2日は23日に1回戦の残り4試合を行い、県大会3位の山村学園は土浦日大(茨城1位)と対戦(10時30分・県営大宮)。県大会王者の昌平は25日の準々決勝から登場し、慶応(神奈川2位)とぶつかる(13時・県営大宮)。

あと1本遠く攻守課題

5回裏横浜無死一、三塁の場面でマウンドに集まる浦和学院ナイン

 球場の周囲を埋め尽くした観客の入場が間に合わず、試合開始を15分遅らせた注目の1回戦で、浦和学院は横浜に無念の完封負けを喫した。森監督は「ピッチャーがよくしのいでくれたが、(横浜の)杉山君を打ち崩せなかった」と肩を落とした。

 一回2死三塁から後続が倒れた浦和学院に対し、直後のピンチでは先発伊藤のチェンジアップが甘く入った。五回から登板したエース田中は「気負い過ぎて空回りした」。先頭に四球を与え、失策が絡んで追加点を奪われた。追い込まれた九回には篠塚の右前打などで得点圏に走者を進めて見せ場をつくったが、最後までホームベースを踏めなかった。

 県大会後に取り組んできた左腕対策が実らず、横浜の左腕杉山の緩急に苦しみ散発7安打。主将の小林は「守備から乱れた。ヒット数は勝っていたが打線が線にならなかった」と悔しげに語った。

 指揮官は「この代は最弱と言われてきた。打力と守備での集中力を鍛え、どうはい上がるか」と成長を誓い、言葉に力を込めた。

3番喜屋武に確かな手応え

 確実に相手にプレッシャーを与える一打だった。浦和学院の3番喜屋武は一回2死、「ストレートを狙って、いかにつぶせるか」と待っていた狙い球を仕留めて中堅への三塁打を披露した。

 残り3打席は相手の好守に阻まれて外野フライに倒れたが、可能性を感じさせる打球で会場を沸かせた。甲子園のマウンドを経験している相手エースとの対戦に「自分のバッティングが通用すると分かった。これからも自信を持ってやっていく」と確かな手応えを口にし、会場を後にした。

(埼玉新聞)

強気の投球で手応え 浦和学院・伊藤充輝(あつき)投手(2年)

 「マウンドに上がれば背番号など関係なくエースだという気持ちで投げた」。背番号10の先発投手は、バッターボックスの内側に踏み込む横浜の打者に、積極的に内角を攻める強気の投球で臨んだ。死球も増えたが「イメージ通り投げ切れた打者は抑えられた」と手応えを感じた。森大監督も「粘り強く投げていて、今後につながる良いピッチングだった」と評価した。

 中継ぎ登板で3失点した県大会決勝から3週間、内角への直球で攻め、外角への変化球で抑えることを意識。ブルペンで投げ込み、肘を強化するためチューブを使ったトレーニングにも力を入れたという。

 4イニングでの交代に「もう少し投げられた」と語る一方、「二回以降点を取られず悔いはない」と晴れやかな表情だった。目標は、先輩投手の宮城誇南(3年)超え。「直球も変化球もしっかり投げきり、ミス球をなくしたい」と、更なるレベルアップを誓った。

(毎日新聞埼玉版)

託された「1」見つけた課題 田中樹人投手

八回裏、三者凡退に抑えて喜ぶ浦和学院の田中樹人

 浦和学院の2番手右腕・田中樹人は、交代直後の五回裏、自らの四球からピンチを招き、追加点を奪われた。ただ、七、八回は3人で抑えるなど、尻上がりに調子を上げた。田中は「修正に時間がかかり、流れをもって来られなかった」と悔やんだ。

 田中は今大会から背番号「1」を託された。しかしこれまで、順風満帆ではなかった。同級生の投手・伊藤や月野が1年生からメンバー入りする中、ベンチ外で鍛錬を重ねる日々が続いた。

 代替わりを経て、自分たちの代になってから、「伊藤や月野に負けたくない」という気持ちが成長の原動力になってきた。努力が実り、球速やキレが増し、エースの座をつかんだ。

 関東大会でフォームや精神面などの課題が見つかったという。「信頼される投手になれるよう冬の練習に取り組む」と意気込んだ。

(朝日新聞埼玉版)

試合結果

秋季関東大会・1回戦(10/22・県営大宮)

TEAM123456789HE
浦和学院000000000071
横浜10001000x240
【浦】伊藤、田中-齋藤
【横】杉山-椎木
喜屋武(浦)
椎木(昌)

打撃成績

 浦和学院
位置選手名打数安打打点
⑧7小林410
篠塚320
喜屋武410
三井310
R河内000
濱野200
1田中100
H木村100
名波410
齋藤300
伊藤100
H8江口210
浅田300
3170
 横浜
位置選手名打数安打打点
緒方210
200
井上200
椎木311
321
荻原400
山崎400
杉山200
上田200
2442

投手成績

 浦和学院
選手名安打三振四球死球失点自責
伊藤4232311
田中4211211
8443522
 横浜
選手名安打三振四球死球失点自責
杉山9751000
9751000

チーム成績

TEAM攻撃守備
三振四死球犠打盗塁残塁失策併殺
浦和学院5110611
横浜4840901

浦和学院は相手を上回る7安打を放ったものの、好機で一本が出ず、横浜に完封負けした。浦和学院打線は横浜の左腕杉山の緩急に手を焼き、タイミングを合わせられなかった。一回2死三塁の好機で4番三井が一ゴロに倒れ、直後に先制を許した。五回には四球と失策が絡んで失点。先発伊藤、2番手田中の投手陣は計8四死球と制球に苦しんだ。

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