第105回全国高校野球選手権記念埼玉大会(県高野連、朝日新聞社主催)の組み合わせ抽選会が20日、さいたま市内であり、参加145チームの組み合わせが決まった。
連覇を狙う聖望学園は初戦の2回戦で大宮南と対戦。昨秋と今春の県大会を制し、初の甲子園をめざす昌平は初戦の2回戦で早大本庄と顔を合わせる。2年ぶりの夏の甲子園をめざす浦和学院も2回戦から登場し、朝霞と対戦する。
春の県大会で4強に入った大宮東は初戦の2回戦で秩父農工科、市川越は初戦の2回戦で城北埼玉と当たる。全国制覇の経験のある花咲徳栄は2回戦で岩槻との初戦を迎える。
7月8日に県営大宮球場で開会式と開幕試合があり、県内9球場で熱戦が繰り広げられる。順調に進めば、決勝は28日の予定だ。
(朝日新聞電子版)
2年ぶり夏の甲子園狙う浦和学院は朝霞と初戦「全員野球で甲子園を目指す」江口英寿主将
2年ぶり15度目の夏の甲子園出場を目指す浦和学院は、7月11日の初戦で朝霞と対戦する。
昨夏は決勝で聖望学園に0-1で惜敗したが、新チームとなり、昨秋、今春と2季連続の準優勝と安定した強さを見せている。
冬は体作りとバッティングを強化し、春からは細かい技術や個々のスキルアップを目指している。
江口英寿主将(3年)は春の県大会決勝で敗れた昌平について「そんなに力の差はないと思っている」と自信を見せ「負けると思ってやっているチームはない。全員野球で甲子園を目指します」と力強く語った。
(日刊スポーツ)
埼玉完全制覇で昌平は初の聖地目指す 浦和学院は雪辱誓う
第105回全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)の埼玉大会の組み合わせ抽選会が20日、さいたま市内で行われた。今年は145チームが出場。7月8日に県営大宮公園野球場で開幕し、決勝は28日。秋春の埼玉県大会を制した昌平は春夏通じて初の甲子園出場を目指す。昨夏から3季連続で埼玉で準優勝の浦和学院は2年ぶりの夏の聖地を狙う。聖望学園は連続出場がかかる。
埼玉県大会を2季連続で制した昌平は仙台育英(宮城)など強豪との練習試合も重ねて力をつけて初の甲子園を目指す。斎藤陽貴主将(3年)は「センバツにいけずに悔しい思いをした。秋春夏の埼玉完全制覇で甲子園にいくのがチーム目標」と力を込めた。一方、2季連続準優勝の浦和学院にとっては昨夏も含めた雪辱の舞台。4強入りした昨年センバツ以来の聖地へ江口英寿主将(3年)が「スーパースターはいないが全員で王座を奪還する」と意気込んだ。
(中日スポーツ)
高校野球埼玉大会、来月8日開幕
7月8日に開幕する第105回全国高校野球選手権記念埼玉大会の組み合わせ抽選会が20日、さいたま市大宮区のレイボックホール(同市民会館おおみや)で行われ、出場145チーム(156校)の対戦相手が決まった。開会式は7月8日、県営大宮で午前11時から全出場校、出場選手が参加して4年ぶりに従来の形で行う。
秋春を制し県内2冠のAシード昌平は、初の甲子園出場を懸け、初戦の2回戦で早大本庄と顔を合わせる。
春季県大会準優勝のAシード浦和学院は2回戦で朝霞と対戦。同4強のBシード勢は大宮東が秩父農工科、市川越が城北埼玉とそれぞれぶつかる。
今大会は各チームの実力が拮抗し、混戦が予想される。Dシード山村学園、花咲徳栄ら地力のある私立勢に加え、春季県大会で8強入りした上尾、狭山清陵、大宮南ら公立勢の躍進にも期待がかかる。
選手宣誓は第105回大会にちなんで105番のくじを引き当てた大宮工の鍵山大地主将が務める。開会式後の開幕試合は狭山経済-宮代のカードに決まり、午後1時30分から開始する。
決勝は同28日に実施予定で、優勝校が全国高校野球選手権(8月6~22日・甲子園)に出場する。今大会は、開会式と開幕試合は入場無料。同9日以降の全ての試合が有料有観客で行われる。
昌平、攻守のバランス整う 対抗浦和学院は実力十分 戦力拮抗の激戦区
4年ぶりに従来の形で行われる第105回大会。球場が歓喜に包まれるであろう夏の本番が18日後に迫り、抽選会場は緊張感に満ちていた。
各チームの主将が抽選箱から次々にくじを引き、選手宣誓が大宮工に決まると会場からは拍手とどよめきが起こった。145チームの組み合わせが決定し、選手らは夏の戦いに照準を定める。
今夏の埼玉大会は戦力が拮抗する激戦区で、どこが優勝してもおかしくない。1998年の滑川(現・滑川総合)を最後に、私学が甲子園の切符をつかみ続けたが、春季県大会8強に公立校5校が名を連ね、公立校の躍進も予想される。
秋春を制した昌平は初の甲子園を目指す勝負の年。春に2年右腕佐藤立ら投手陣が成長し、攻守のバランスが整った。対抗の一番手は浦和学院。春季関東大会で選抜大会8強の専大松戸(千葉)に八回までリードを奪い実力は十分。上位を打つ小林、濱野、喜屋武ら好打者が打線をけん引する。
市川越はしぶとさが光る霜田、深谷を中心に小技を絡めた堅実な野球が持ち味。大宮東は冨士、近藤、山田ら力のある投手陣を使い分け、余力を残し勝ち上がりたい。
県内唯一、夏の全国制覇の経験がある花咲徳栄や山村学園、西武台など私学勢も優勝争いに絡みそう。ノーシードから挑む春日部共栄、昨年覇者の聖望学園などの強豪は巻き返しを図りたい。
2回戦で上尾-川口市立、山村学園-川越東、武南-西武台、狭山ヶ丘-埼玉栄がつぶかるなど序盤から注目カードがめじろ押し。最速146キロ右腕八巻を擁する狭山清陵、制球力光る高山が主戦の大宮南などのCシード勢も台風の目となる可能性を秘めている。
開会式、4年ぶり全選手参加 吹奏楽、声出し認める
県高校野球連盟は20日までに、入場や応援の方法、試合に導入される規定などを発表した。
今大会は4年ぶりに全出場校、選手が参加し開会式を実施。昨年、禁止していた大声での応援を認め、吹奏楽、声出しなど従来の応援を認める。
全日有観客で実施し、7月8日の開会式、開幕試合は入場無料。9日以降の全試合が有料で、入場料は一般800円、身分証を提示した中高生は200円。小学生以下は無料。入場券は各球場で当日券を販売する。入場時の検温や入場カードの提出は行わない。
天候不良などで試合が中断した場合、翌日以降に中断時点から試合を再開する「継続試合」を導入。延長十回からはタイブレーク制度を採用。九回終了時点で同点の場合、十回表から無死一、二塁の状態で開始する。
浦和学院、王座奪還へ気合十分
浦和学院は、昨年に続いてAシードから挑戦し、2021年以来の王座奪還を狙う。江口主将は「初戦は一番難しいと言われている。焦るところもあると思うけど、ミスが起きても自分たちがやってきたことを信じるだけ」と気合十分だ。
今チームは、昨夏に比べてプロ注目選手がいない分、「今の自分たちのチームはそんなに力がない。それを糧に全員野球でやろうと意識してやってきた」と総合力を高めた。
21年の春季県大会から7季連続で決勝に進出しているが、昨春の優勝を最後に3季連続で準優勝とあと一歩のところで涙を流した。「これまでやってきたことはこの夏にしかできない。4回目の負けはないと覚悟をもってやる」。今夏は、シルバーコレクターで終わるつもりはない。
(埼玉新聞)