第105回全国高校野球選手権記念埼玉大会は16、17両日、県営大宮など7球場で3回戦32試合を行い、中盤戦に突入する。ここまでシード勢はAシードの昌平、浦和学院など14校が初戦を突破した。実力校同士がしのぎを削る激戦の見どころを探った。
2回戦でDシード山村学園を破った川越東と春日部共栄の一戦は好試合が予想される。川越東は、2番手として公式戦初登板の右腕井上が山村学園戦で4回2/3無失点と好投し、勝利に貢献。対する春日部共栄は1回戦でエース林が11連続奪三振と、どちらも譲らない。
ともに好投手を擁する狭山清陵-深谷商は注目カード。深谷商は身長188センチ、体重98キロのエース鈴木が2回戦の本庄東戦で16奪三振。狭山清陵は最速146キロ右腕の八巻が伊奈学園戦で2安打3打点と投打で活躍した。
正智深谷はDシード埼玉栄に挑む。正智深谷の木村と河村の二枚看板が、埼玉栄の楯、新川ら強力打線を封じられるか。Cシード西武台を下したエース石嶋が主戦の武南は星野と、勝負強さが光り9年ぶりの3回戦進出を決めた春日部工は獨協埼玉と対戦する。昨夏16強の所沢と古豪熊谷商の試合も白熱しそうだ。
2回戦で4安打7打点と猛威を振るった4番土屋のいるDシード川口は細田学園と、いずみ戦で5打点の4番原口が打線をけん引する宮代は、初の4回戦進出を懸けて越ヶ谷と顔を合わせる。2試合で計25安打23得点と打線が好調な西武文理は、山村国際とぶつかる。
川口青陵-桶川、坂戸-本庄、入間向陽-越谷西などの公立勢対決も好試合となりそうだ。
(埼玉新聞)