【写真】浦和学院は細澤貫道が好リリーフ
第9日は5回戦8試合を行い、Dシード秀明英光がBシード大宮東に3-1で逆転勝利し、同じくDシード春日部東がBシード市川越を4-3で下し、それぞれ準々決勝に駒を進めた。
Dシード埼玉栄はCシード狭山清陵に2-1で競り勝った。川越東は獨協埼玉を2-1で退け、Dシード花咲徳栄は12-0で叡明に五回コールド勝ちした。Dシード東農大三は10-4でCシード大宮南に大勝した。Aシード勢は昌平が9-2で細田学園に八回コールド勝ちし、浦和学院は10-2で立教新座に快勝した。
第10日は25日、県営大宮とレジスタ大宮で準々決勝を行い、ベスト4が決定する。
浦和学院、投打好調 隙なく進出
盤石な4投手による継投策と計11安打10得点の打線で快勝し、準々決勝へ駒を進めた。
一回に思わぬことが起きた。今大会初先発のエース伊藤が1失点後、肩がつって降板した。まさかのアクシデントに応えたのが二回から登板した左腕細澤。普段は終盤での起用が多いがこの日は序盤から起用され、「思ったよりも早い登板だったが、心の準備はしっかりとできていた」。直球を軸に六回まで投げて4安打1失点と試合を組み立てると、田中、月野につないだ。
打線は長打こそ二塁打の2本のみだったが、相手のミスを逃さず、確実に得点を重ねた。森監督は「これからは強豪校ばかりが相手なので、取れるべきところで点を取ることが大切。今日は選手一人一人がしっかりと役割を果たせた」と納得の表情。3安打2打点の活躍を見せた2番月山は「先制点を確実に奪い、一本ずつつなぐ野球がしっかりできた。あと3回しっかり勝って、まずは甲子園出場をつかむ」と投打ともに状態は右肩上がりだ。
立教新座、8失策響き力負け
浦和学院の各打者に対して苦手なコースを突いてゴロを打たせる対策はハマったものの、8失策。守りから流れをつかむことができなかった。池田監督は「狙い通りの野球ができたものの力負け」と肩を落とした。
先発のエース並木は見せ球のカーブでカウントを重ねて、各打者の苦手なコースへ直球を投げ込んだ。それでも、6回2/3を投げて8失点。野手陣はバットで奮起を図るが、一、三回に得点を奪っただけで四回以降は走者を出したものの無得点。八回2死一、三塁の好機で2番住井は「チャンスはあったが、いっぱいいっぱいになってしまった」とニゴロに抑えられた。
目頭を熱くした住井は「こんなにも大声援をもらえて楽しかった」と球場を後にした。
(埼玉新聞)
浦和学院が準々決勝進出 エースが一回降板のアクシデントも細澤貫道が好救援
浦和学院は8強入りをかけた5回戦で、エース左腕・伊藤充輝投手(3年)が一回限りで降板するアクシデントを乗り越え、準々決勝進出を決めた。
1点を先制した浦和学院はその裏、先発した伊藤が安打と野選などで同点に追いつかれると、左肩後部に違和感を訴えこの回限りで降板した。この窮地で、左腕・細沢貫道投手(3年)が二回から六回までを4安打1失点でしのいだ。相手の左腕・並木煌介投手(3年)に苦しんでいた打線は、二回以降小刻みに加点し、10得点で投手陣を援護した。
細沢は「緊張と暑さがあったけど、最後の練習試合で三者凡退に抑えたときのような投球ができればと思った」と勝利につなげ深く息を吸った。森大監督は「こんなに打てなくて、相手のミスで点が入っているようでは負けゲーム。勝てたから残り3試合、全部決勝のつもりでいかないといけない」と戒めた。
(サンスポ)
浦和学院、エース・伊藤が肩の不調で降板も月山がカバー

初回、ワイルドピッチの間に先制のホームを突く月山
浦和学院が21年以来2年ぶりの夏の甲子園へ向け、11安打10得点で立教新座を下した。
先発したエース左腕の伊藤充輝(3年)が肩の不調を訴え、1回で降板するアクシデント。森大監督は「ハプニングをチームでカバーできた」と選手を褒めた。「2番・二塁」で3安打2打点の月山隼平(2年)は、1年生が2人スタメン出場した内野陣の兄貴分。「自分が引っ張るつもりでやってる」と気合十分だった。
(スポニチ)
試合結果
全国選手権埼玉大会・5回戦(7/23・県営大宮)
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E |
浦和学院 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | 0 | 2 | 10 | 11 | 2 |
立教新座 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 8 |
【浦】 | 伊藤、細澤、田中、月野-篠塚、齋藤 |
【寄】 | 並木、野川-長谷川 |
二 | 月山、喜屋武(浦) |
打撃成績
浦和学院 | ||||
位置 | 選手名 | 打数 | 安打 | 打点 |
⑧7 | 小林 | 4 | 0 | 0 |
④ | 月山 | 6 | 3 | 2 |
② | 篠塚 | 5 | 1 | 2 |
2 | 齋藤 | 0 | 0 | 0 |
⑨ | 喜屋武 | 5 | 1 | 1 |
③ | 西田 | 6 | 2 | 0 |
⑤ | 河内 | 2 | 0 | 0 |
⑦ | 濱野 | 3 | 0 | 0 |
8 | 江口 | 2 | 0 | 0 |
① | 伊藤 | 0 | 0 | 0 |
H | 三井 | 1 | 1 | 0 |
R | 山田 | 0 | 0 | 0 |
1 | 細澤 | 2 | 1 | 0 |
H | 名波 | 1 | 0 | 0 |
1 | 田中 | 1 | 0 | 0 |
1 | 月野 | 0 | 0 | 0 |
⑥ | 石田 | 3 | 1 | 1 |
6 | 小栗 | 2 | 1 | 1 |
計 | 43 | 11 | 7 | |
立教新座 | ||||
位置 | 選手名 | 打数 | 安打 | 打点 |
⑧ | 小板橋 | 3 | 2 | 0 |
⑨ | 住井 | 5 | 1 | 0 |
③ | 晝間 | 5 | 2 | 0 |
② | 長谷川 | 5 | 0 | 1 |
⑥ | 村岡 | 2 | 1 | 0 |
⑦ | 東 | 3 | 0 | 0 |
7 | 真下 | 2 | 0 | 0 |
④ | 戸張 | 4 | 0 | 0 |
① | 並木 | 1 | 0 | 0 |
1 | 野川 | 1 | 0 | 0 |
⑤ | 長浜 | 3 | 1 | 0 |
計 | 34 | 7 | 1 |
投手成績
浦和学院 | |||||||
選手名 | 回 | 安打 | 三振 | 四球 | 死球 | 失点 | 自責 |
伊藤 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 |
細澤 | 5 | 4 | 5 | 3 | 1 | 1 | 0 |
田中 | 2 2/3 | 2 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 |
月野 | 1/3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
計 | 9 | 7 | 10 | 6 | 1 | 2 | 1 |
立教新座 | |||||||
選手名 | 回 | 安打 | 三振 | 四球 | 死球 | 失点 | 自責 |
並木 | 6 2/3 | 8 | 5 | 3 | 2 | 8 | 4 |
野川 | 1 1/3 | 3 | 3 | 0 | 1 | 2 | 0 |
計 | 8 | 11 | 8 | 3 | 3 | 10 | 4 |
チーム成績
TEAM | 攻撃 | 守備 | |||||
三振 | 四死球 | 犠打 | 盗塁 | 残塁 | 失策 | 併殺 | |
浦和学院 | 8 | 6 | 1 | 4 | 13 | 2 | 1 |
立教新座 | 10 | 7 | 1 | 1 | 13 | 8 | 0 |
浦和学院は1-1の二回、相手のバッテリーミスや適時打で2点を奪い、その後も小刻みに加点した。立教新座は打線がつながらなかった。