【写真】「一念通天」を書かれたボードを持ちスイングする藤井
巨人にドラフト6位で指名された浦和学院(埼玉)の藤井健翔内野手(18)が29日、埼玉県内の同校で指名あいさつを受けた。
高校通算35本の実績、96キロの肉体から繰り出す160キロ超えのスイングスピードでの打撃に、付いた異名は「浦学のジャッジ」。大リーグ・ヤンキースのアーロン・ジャッジを被らせる声もある。
本人は「まだまだそこに見合うようなプレーもできていない。まだまだジャッジのような人柄にもなれてはない。正真正銘、ジャッジと言われる風に頑張っていきたい」と現在地を見つめるが、目下、理想像は巨人にいる。
今も岡山県の実家の部屋に飾ってあるのは、岡本和真内野手(29)の打撃の連続写真だ。「力強いスイングではあるんですけど、岡本さんはあんまりフルスイングしてるようには見えなくて。飛ばす能力にたけてると思うので、そういうところが参考にしたいところ」と毎日目に焼き付けてきた。
そのあこがれは、来季大リーグに挑む決断をした。ポスティング制度のため、獲得する球団次第ではあるが、すれ違いになりそう。「ファン目線で言ったらほんとにうれしい部分はあるんですけど、これからジャイアンツさんに入るところだったら、自分がずっと背中を追いかけたい選手だったので、一緒にプレーできなくて、複雑な気持ちはありますね」と気持ちを明かす。
ただ、チャンスがないわけではない。渡米前、球団のイベントなどで直接対面できる機会はありそうだ。「いつもどういうルーティンでバッティングをやるかだったり、すごい選手は自分の持ってるルーティンがあると思う。どうしてそこにいきついたかも聞きたい。たくさん聞きたいことだったり、見たいことはあります」。少ない時間になるが、しっかり質問を練り込んで、プロ人生の指針にしていきたい。
「ホームランのタイトルは取りたいとずっと思っている部分がある。最終的には日本を代表するスラッガーになりたい」。胸に抱く野望のためにも、まずは“岡本先生”に教えを仰ぐ。
(日刊スポーツ)
ドラ6・藤井健翔に指名あいさつ 中学時代まで捕手の大砲候補は阿部監督の大ファン「公園で10番のユニホームを着て練習していた」
阿部監督サイン入りのドラフト入場IDを手に笑顔を見せる藤井健翔。左は大場豊千スカウト
巨人からドラフト6位で指名された浦和学院・藤井健翔内野手が29日、同校で巨人の織田アマチュアスカウトチーフと担当の大場スカウトから指名あいさつを受けた。「ドラフトが終わってほっとした部分があったので、疲れが一気に来た1週間だった。新しい舞台でプレーできるので、より一層練習にも身が入りましたし、もっともっとやっていかないといけないなという気持ちになりました」と語った。
181センチ、96キロの恵まれた体格から繰り出す打球速度は160キロを超え、高校通算35発を放った大型スラッガー。阿部監督も「未来の岡本を目指してほしい」と期待する。実家の自身の部屋には岡本と吉田(レッドソックス)の打撃フォームの連続写真を貼り、参考にしてきた。「ずっと憧れて目指している選手なので、そう言ってもらえて嬉しい。そうなるためには厳しくやらないといけないという思いも同時にあります」と表情を引き締めた。
父・伸さんは大の巨人ファンで、中学時代までは捕手だった藤井も阿部監督に憧れていたという。「10番のユニホームもリストバンドも持っていますし、小学校1、2年生の時は阿部監督のユニホームを着て公園で練習していた。キャッチャーで4番、チームを象徴する選手なので惹かれていました」と、憧れの指揮官の元でプロ生活をスタートする。
チームは今オフ、長年4番を務めてきた岡本のメジャー移籍が濃厚。将来の大砲候補として期待がかかる。「1番はホームラン王を取りたい。4番の仕事はどれだけチームに貢献できるか。最終的には日本を代表するスラッカーになりたい。その過程の中で、人としてという部分が大事になってくるので、まずは人間として成長していきたい」と誓った。
(スポーツ報知)
