【写真】6回表浦和学院1死三塁、木暮の左飛で三塁走者笹川が同点の生還。捕手中村豪(埼玉新聞)
(2日・県営大宮)
第8日は、1日に延長十五回、1-1で引き分け再試合となった準々決勝の浦和学院-春日部東を行ったが、六回裏途中、降雨ノーゲームとなった。
小雨の中、始まった試合は春日部東が三回、連打と重盗で無死二、三塁を築くと、2死後、敵失に乗じて2点を先制。対する浦和学院は四回に明石の中前打で1点差に詰め寄り、六回1死三塁から木暮の左犠飛で同点に追い付いた。六回裏無死、浦和学院の先発佐藤が春日部東の8番田中に死球を与えた場面で試合は中断。28分間の中断を経て、ノーゲームとなった。
再々試合は3日、県営大宮で12時から実施し、埼玉で開催される関東大会(19~23日・県営大宮ほか)に出場する4校が出そろう。
◇勇気ある好走塁 浦和学院
守備の乱れでリードを許した浦和学院は1-2の六回、1死から中前打で出塁した笹川が、二盗の後に「無警戒だったので狙っていた」とノーサインで三盗。4番が泥まみれになりながらつくった好機で「追い付けてよかった」と木暮がきっちり左犠飛を放った。
3日の再試合に向け、同点で終えたことは大きな収穫。森監督も「勇気ある判断」と笹川の好走塁を高く評価。身体能力の高さを披露した主砲は「足を使って崩したい」と勝利へがむしゃらな姿勢を見せた。
◇粘りの野球に手応え 春日部東
2回戦に続く再試合は降雨ノーゲーム。春日部東にとって浦和学院との再々試合が県大会6試合目。中野監督は「優勝する以上に試合をしている」と苦笑した上で、「たくさん経験を積めるのはいいこと」と前向きだ。
この日は三回に2点を先制。六回に追い付かれはしたものの、選抜8強の浦和学院と互角の戦いを演じ、主将の若月は「粘るのが自分たちの野球」と手応えは十分。エース田中は「次も1、2点差の展開に持ち込みたい」。得意の後半勝負で三度目の正直なるか。
◇再試合3日以降に順延
【写真】雨脚が強まり、グラウンドにブルーシートをかぶせる選手ら=2日午後、県営大宮球場(埼玉新聞)
春季高校野球県大会第8日は2日、県営大宮球場で1日に延長十五回、1-1で引き分け再試合となった準々決勝残り1試合、浦和学院-春日部東を行ったが、雨のため六回裏途中、2-2でノーゲームとなった。3日、同球場(12時試合開始)で再々試合を行う。
このため準決勝以降の日程も順延となり、準決勝は4日、決勝は5日でいずれも県営大宮球場で行う。ただ3日も降雨の可能性が高く、中止になった場合はさらに日程は延び、決勝は6日にずれる。
大会はここまで埼玉栄、南稜、川口が4強入りを果たし、埼玉で開催される関東大会(19~23日・県営大宮ほか)への出場を決めている。
※3日の再々試合は雨のため4日に順延となりました。県営大宮球場で12時開始です。このため、準決勝は5日、決勝・3位決定戦は6日に変更になりました。
■準々決勝(再試合)
浦和学院
000101=2
00200 =2
春日部東
(6回裏途中降雨ノーゲーム)
【浦】佐藤-林崎
【春】田中-中村豪
(埼玉新聞)