【写真】メンバーに選ばれ、森監督(右端)と握手を交わす高田(同2人目)=2日午後、浦和学院高校グラウンド(埼玉新聞)
大阪入りを翌日に控えたチームは2日、午前、午後の2部練習を実施。午前は同校グラウンドでフリー打撃、午後は岩槻川通での球場練習を行い出発に備えた。午前の練習後には、甲子園メンバーを発表した。
甲子園メンバーは、選抜大会優勝投手で埼玉大会では完全試合を達成した小島が引き続きエースナンバーを背負う。1年生で二塁手の津田が16から4番へ、右翼手の斎藤が11から9番へ昇格。外野手の佐藤は18番で、初のメンバーとなった。
ポジション別では投手3人、捕手2人、内野手6人、外野手7人。学年別では3年15人、2年1人、1年2人。
ナインは埼玉大会決勝翌日から再始動し、1日平均約7時間の練習に取り組んできた。主将の山根も「埼玉でやることはやったので、あとは向こうでベストの状態に持っていきたい」と自信を見せる。汗と涙が染み込んだグラウンドに別れを告げる選手たち。山根は「優勝して、みんなともう一度、ここで炭酸ファイトしたい」と力を込めた。
3日は午後には兵庫県伊丹市の宿舎に到着する予定。森監督は「(甲子園で)大暴れできたらいいね」と決意に満ちた表情で心境を語った。
◇不動の“1”決意新た 小島
メンバー発表で森監督から最初に名前を呼ばれたのは、もちろん小島。「結果を出すしかないので、今までと変わらずやるだけです」と浮かれる様子はなかった。
埼玉大会後は一度もブルペン入りせず、自転車のチューブや棒を使ってのシャドーピッチング、キャッチボールなどでフォームのチェック、修正に専念。土台をつくり直した。
出発が翌日に迫り、「早いですね。今は楽しみですが、試合の前日ぐらいからは緊張すると思う」と語るエース。「試合では自分の力を信じるだけなので、やり漏れのないようにしっかり練習します」と決意を新たにした。
◇責任の重さ感じ 「やるしかない」
1年生の津田が背番号4を背負う。埼玉大会では1年生ながら、負傷した贄(にえ)に代わり攻守で存在感を発揮した。森監督に「4番、津田」と読み上げされ、「うれしくないと言ったらうそになるが、責任の重さを感じ、やるしかないです」と気合の入った表情だ。
捕球からの確実な送球やしぶとい打撃と、懸かる期待は大きい。「サポートしてくれる人の思いに応えられるように、常に全力プレーします」。メンバーに入れなかった先輩や仲間の分まで、大車輪の活躍を約束した。
◇甲子園メンバー
(1)小島和哉 2年
(2)西川元気 3年
(3)木暮騎士 3年
(4)津田翔希 1年
(5)高田涼太 3年
(6)竹村春樹 3年
(7)服部将光 3年
(8)山根佑太 3年◎主
(9)斎藤良介 3年
(10)山口瑠偉 3年
(11)涌本亮太 3年
(12)西野真也 1年
(13)伊藤祐貴 3年
(14)渡邊 剛 3年
(15)久保和輝 3年
(16)贄 隼斗 3年
(17)前田優作 3年
(18)佐藤慶太 3年
(埼玉新聞)