【写真】組み合わせ抽選会で、対戦が決まった仙台育英の上林主将(左)と浦和学院の山根主将=5日午後、大阪市の朝日新聞大阪本社フェスティバルホール(時事通信)
8日開幕の第95回全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選が5日、大阪市内で行われ、初戦の組み合わせが決まった。
会場が最も沸いたのが、大会第3日第4試合で春のセンバツVの浦和学院(埼玉)と同じく8強の仙台育英(宮城)の強豪対決が決まった瞬間。さらに大阪桐蔭(大阪)と日本文理(新潟)、北照(南北海道)と常総学院(茨城)、瀬戸内(広島)と明徳義塾(高知)などの好カードが決まった。開幕試合は大垣日大(岐阜)と有田工(佐賀)が対戦、選手宣誓は帯広大谷(北北海道)の杉浦大斗主将に決まった。
今大会から回戦ごとに抽選する方式が復活し、組み合わせ抽選会では初戦のカードのみを決定。勝ち進んだチームは、試合終了後に次戦の抽選を行う。開幕前日の7日には開会式のリハーサルが行われる。
(スポーツ報知)
◇「敵は我にあり」 浦和学院
選抜大会の覇者、浦和学院は1回戦で昨秋の明治神宮大会優勝校、仙台育英の挑戦を受ける。初戦でも屈指の好カード。対戦が決まると会場はどよめきに包まれた。
史上8校目の春夏連覇へ向けて、いきなり実力校とぶつかることになり、森監督は「一戦必勝です。相手うんぬんより、敵は我にあり。そのスタイルは変わらない」と表情を引き締めた。山根主将も「しっかりと体調を管理して、最高の状態で迎えたい」と話した。
一方、強力打線を誇る仙台育英の上林主将は「打ち合いが予想されるので負けないようにしたい」と気合十分だった。
(時事通信)
◇浦和学院・山根主将、強豪との初戦も平常心
春夏連覇を狙う浦和学院と、昨年の明治神宮大会を制した仙台育英の試合は、1回戦屈指の好カード。それでも浦和学院の山根主将は「どこが来てもいつも通り戦うだけ」と平常心を強調し、森監督も「敵は我にあり、というスタイルは変わらない」と淡々と話した。
一方、プロ注目の強打者でもある仙台育英の上林主将は「初戦でとは正直予想してなかった」と率直な感想を口にした。ただ埼玉出身ということもあり、「小さい頃からずっと見てきたチーム。何とかそのチームを倒したい」と闘志をあらわにした。
(サンスポ)
◇浦和学院、強打は健在 連覇狙う大阪桐蔭
第95回全国高校野球選手権大会は8日から15日間(休養日1日を含む)、甲子園球場で行われる。今春の選抜大会で優勝した浦和学院(埼玉)、連覇を狙う大阪桐蔭(大阪)など49校が、深紅の優勝旗を目指す。
史上8校目の春夏連覇に挑戦する浦和学院は、エース左腕の小島と、強打の高田を軸とする重量打線が健在。投打に高いレベルでまとまる。好打者の上林を中心に選抜8強入りした仙台育英(宮城)との初戦に勝てば弾みがつきそうだ。
対抗は大阪桐蔭か。プロ注目の森友ら強力打線は健在。ただ、投手陣は昨夏の藤浪(現阪神)のような絶対的な力はなく、史上7校目の夏連覇には打線の援護が不可欠だ。選抜準優勝の済美(愛媛)は2年生の豪腕投手、安楽が制球力を増した。
3強を追うのは、2年ぶりの優勝を狙う強打の日大三(西東京)、春の東海大会を制した常葉菊川(静岡)か。神奈川大会で注目の松井(桐光学園)を攻略した横浜も優勝争いに絡みそうだ。
名将の二世も話題に。箕島(和歌山)の尾藤強監督は、かつて同校を率いた故尾藤公氏の長男。自由ケ丘(福岡)の赤嶺琢監督の父は沖縄水産(沖縄)などを指揮した故栽弘義氏。それぞれ采配が注目される。
初出場は、帯広大谷(北北海道)、弘前学院聖愛(青森)、上田西(長野)、桜井(奈良)など10校。兵庫大会決勝で強豪、東洋大姫路を破った西脇工、大型右腕の高橋光を擁する前橋育英(群馬)に勢いがありそうだ。
(時事通信)
◇浦和学院の森監督、強豪対決に表情引き締める
選抜覇者の浦和学院が、史上8校目の春夏連覇へいきなり強敵の仙台育英と激突する。8強で敗れた昨秋の明治神宮大会では、優勝した相手の強さを「頭一つ二つ抜けていた」と感じていた森監督。初対戦の注目対決に「強い学校と当たった」と表情を引き締め、相手主砲の上林主将についても「柔軟性あるいいバッター」と警戒心を強めた。山根主将は「簡単に点は取れないが、しっかり守って1点ずつ取っていきたい」と力を込めた。
(産経新聞)