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センバツ浦和学院・努力の先に(1)津田翔希遊撃手「憧れ抱いた全員野球」

 2年ぶりの全国制覇を目指す第87回選抜高校野球大会の開幕まで残り2週間。11日のメンバー発表に向けて選手たちの士気も右肩上がり。明治神宮大会準優勝まで駆け上がった昨秋からさらに努力を重ね、グラウンドの内外で輝きを放つ浦和学院の5選手を紹介する。

◇憧れ抱いた全員野球 背中で導く頼れる主将

201503071300 攻守でチームをけん引する不動のショートストップ。「いつ主将に決まったのか自分でも分からない。引っ張ることしか考えていなかった」。正式な指名があったわけではなく、経験豊富な津田が主将を務めることは自然の成り行きだった。

 新チーム始動から1週間が経過した昨年7月下旬。夏場の練習で脱落者が相次ぎ、「みんな自分のことに精いっぱいでチームと言えないぐらいバラバラだった。仲間同士で高め合うことができず、どうしていいか分からなくなった」と頭を抱えた。

 重責に押しつぶされている津田を見かね、前主将の土屋が『お前が先頭に立って背中を見せればみんなついてくる』とアドバイスを送った。土屋の言葉を信じて苦しい夏場を乗り越えると、自分を中心に不思議とチームがまとまり始めた。

 和歌山・有田文成中時代は「大阪桐蔭に行きたかった」。第84回大会準々決勝で藤浪(現プロ野球阪神)を擁する大阪桐蔭と対戦した浦和学院を見て「個の能力の高い相手を全員で追い詰めた。すごいチームがある」と憧れを抱いた。

 見知らぬ地での不安もすぐに吹き飛んだ。「3年生と1年生が一緒に風呂に入り、違うものは違うと指摘し合える」。1年の夏に二塁手として出場した甲子園の経験もチームにとっては大きなプラス。頼れる主将が栄冠への道を切り開く。

(埼玉新聞)

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