第104回全国高校野球選手権埼玉大会は21日、県営大宮など3球場で5回戦8試合を行い、ベスト8が決定する。Aシード浦和学院、山村学園にBシード市川越などシード勢は8校が勝ち進み、大宮北や所沢などの公立勢が快進撃を見せている。中盤戦は佳境に入り、波乱含みの5回戦の見どころを探った。
注目は、市制施行100周年の川越市を所在地とする川越東-市川越と川越工-山村学園の”川越ダービー”だ。
Bシード市川越と顔を合わせるDシード川越東は、3試合で37安打22得点と打線が振れている。3回戦で2打席連続本塁打を放った6番石川の前に走者をためたい。対する市川越も3試合で47安打46得点と打線が頼りになる。エース左腕関と右腕藤井の2人で相手打線を最少失点に抑えたい。
Aシード山村学園に挑むノーシード川越工は、2試合連続で完投しているエース右腕松村の体力を考慮すると序盤から打線の奮起が必要不可欠だ。一方の山村学園は、3試合で被安打6、1失点と小刻みな継投策がはまり盤石な試合運びが光る。
狭山ヶ丘-浦和実のカードも目が離せない。狭山ヶ丘は中本、鈴木、千鹿野のクリーンアップを中心に打力が十分にある。Cシード浦和実は上田、清田、佐々木の継投策で強力打線をねじ伏せたい。
最速145キロのエース右腕石橋を擁するDシード武南と打力を発揮して勝ち進んだ本庄第一は、持ち味を存分に発揮した方に勝機がありそうだ。
昌平ー聖望学園、花咲徳栄ー川口市立と実力校同士のカードも好試合が予想される。
5回戦進出が36年ぶりの所沢はCシード西武台、49年ぶりの大宮北はAシード浦和学院に挑戦する。
(埼玉新聞)