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154チーム、狙うは選抜 秋季高校野球地区大会あす開幕

 来春の第86回選抜大会につながる秋季県高校野球地区大会の組み合わせが4日までに決定した。昨年と同数の154チーム(うち連合4チーム)が参加。大会は6日に南部で開幕し、7日に東、西、北部で始まる。県大会には39チームが出場。組み合わせ抽選会は17日に行われ、21日に開幕する。国体期間の29~10月2日は試合は実施されず、決勝は10月6日に県営大宮球場で行われる予定。上位2チームは関東大会(10月26~30日・茨城)に出場する。

◇東部 共栄筆頭に投手充実

 新人戦を制した春日部共栄が投打で群を抜く。

 春日部共栄は金子、倉井と左の二枚看板を擁する投手陣が盤石。捕手守屋、一塁手三浦を主軸に置く打線も隙がない。同準優勝の久喜北陽は夏の主力8人が残り、長塚、米川ら右投手が充実。

 新人戦4強の越ヶ谷は右腕鈴木が投打でチームをけん引。同4強の白岡も1年生右腕谷中を軸とした総合力で勝負する。

 地力のある花咲徳栄は井上、鎌倉の両右腕が中心。三郷北の福本は速球派の好右腕。昌平、栄北も投打で安定している。

◇西部 有力校混在で波乱も

 新興勢力の台頭や実力校のシード落ちがあり波乱の予感。その中でも今夏4強の聖望学園を筆頭に、川越工、市川越、川越東などに地力がある。

 聖望学園は中村碧、野瀬の両右腕が中心。川越工は右腕坂本、市川越は左腕上條が鍵を握る。他のシードは創部5年目の山村国際、同2年目の星野が躍進。飯能南、ふじみ野もまとまっている。

 ノーシードには、左腕高橋尚を擁する今夏準優勝の川越東のほか、同8強の所沢商と埼玉平成、同16強の坂戸西、所沢北、富士見、狭山ヶ丘など有力校がひしめく。

◇南部 浦学以外は実力伯仲

 選抜大会優勝校で4季連続甲子園出場中の浦和学院が中心。その他は実力の開きはない。

 浦和学院は左腕岸の変化球の制球が良く、エース小島を支える存在。打線は1番津田、3番小島以外は経験が少なく未知数だ。同組の大宮東は中田浩、中田祐の双子が投打の軸を担い侮れない。

 浦和実は左腕横溝、4番高橋ら質が高い。右腕佐々木が引っ張る今夏4強の市川口は打線も好調。立教新座の坂井は前評判が高い右腕。埼玉栄は捕手湯沢のリードに期待。慶応志木、志木、朝霞、川口なども実力を秘める。

◇北部 松山、熊商ら軸に混沌

 本命不在で混戦だが新人戦2連覇の松山、同準優勝の熊谷商、今夏8強の本庄第一が有力か。

 松山は3番那須を要に、機動力を絡めた打線はつながりがいい。熊谷商も小久保、柳井の3、4番ら打力、走力に自信を持つ。本庄第一は4番町田、遊撃手薮中を軸に攻守で高レベルを誇る。本庄東は黒沢、分須ら打線が活発で、成徳大深谷は右腕青木、4番岡田と投打の主役が力強い。

 滑川総合の神田、桶川の原はともに好遊撃手。攻守にまとまる上尾、個の能力の高い北本、小鹿野にも注目したい。

(埼玉新聞)

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