浦学、9回サヨナラ負け 向上心持ち夏の舞台へ 春季高校野球関東大会

 (17日・横浜スタジアムほか)

 関東1都7県の代表19校が参加して開幕。第1日は1、2回戦計4試合を行い、埼玉勢は県大会準優勝で6年ぶり出場の聖望学園が、神奈川3位の慶応に3-0で完封勝ち。一方、県大会を2連覇し、今大会でも2連覇を狙った浦和学院は、山梨2位で選抜大会に出場した山梨学院大付に3-4でサヨナラ負けした。

 聖望学園は四回に内野ゴロで先制すると九回には大野、田島の連続適時打で突き放した。投げても中村碧から松本へのリレーで無失点に抑えた。浦和学院は3度リードするも守り切れず。三回からリリーフしたエース小島が九回、先頭打者にサヨナラ本塁打を浴びた。

 第2日は2回戦計7試合を実施し、聖望学園は選抜大会4強で推薦出場の佐野日大(栃木)と激突する。

◇向上心持ち夏の舞台へ

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【写真】9回裏無死、山梨学院大付の金城(右)にサヨナラ本塁打を浴び、悔しげに整列へと向かう浦和学院のエース小島 

 「終わった」。3-3の九回裏、エース小島は先頭打者に甘く入ったカットボールを捉えられた瞬間、サヨナラ負けを覚悟した。浦和学院は連覇ならず、さらに関東大会での連勝も20で止まり小島は「何の言い訳もできない」と自らを責めた。

 だが小島一人の責任ではない。あらためて、今チームが抱えている課題が浮き彫りになった。

 二回、先発の左腕岸が同点とされ、三回から小島を投入せざるを得なくなった。明らかに本調子ではなく「できれば投げさせたくなかった」と森監督。そんなエースを攻守で援護したかったが、四回は2失策が絡んで同点とされると攻撃でも四回の2死満塁と六回の2死二、三塁で1本が出ず中押しができなかった。

 「みんながリカバーしようとする気持ちを見せられていないところが残念」。この森監督の言葉こそ、夏へ向かうナインへのメッセージだ。主将の土屋は「小島を助けてあげられないのは野手陣の力のなさ。妥協、甘えを許さず、常に向上心を持ってやりたい」。格段にレベルアップして、最後の舞台に戻ってくることを誓った。

◇初の公式戦被弾がサヨナラ本塁打に 小島

 自身初の公式戦被弾がサヨナラ本塁打となってしまった小島。「完全に失投だけど逃さない相手が一枚上だった」。相当な悔しさをこらえながらも、浦和学院の背番号1らしく気丈に振舞った。

 県大会で予想外に登板機会が増えたことで今大会まではほとんどブルペンに入らなかったという。それでも「調子がいいわけではないけどマウンドに立ったら関係ない」と決して弱音は吐かない。最後の夏へ、「一球も失投は許されない。1段も2段も上へ登らないといけない」と前を向いた。

■2回戦(5月17日)

浦和学院
101010000 =3
010100101x=4
山梨学院大付

【浦】岸、小島-田畑
【山】上原、山口-加々美

▽本塁打 金城(山)
▽二塁打 津田(浦)山口、稲葉、菊池(山)

【投手成績】

岸 (浦)2回、被安打3、1奪三振、与四死球1、自責点1
小島(浦)6回0/3、被安打6、2奪三振、与四死球1、自責点2
上原(山)5回、被安打7、0奪三振、与四死球3、自責点1
山口(山)4回、被安打2、2奪三振、与四死球1、自責点0

【打撃成績】

▽浦和学院
⑤  臺 5-3-0
④ 土 屋4-0-0
⑥ 津 田5-1-0
③ 山 崎4-1-1
② 田 畑3-1-1
⑦ 酒 本3-0-0
⑨ 秋 山4-2-0
①  岸 1-0-0
1 小 島3-0-0
⑧ 石 森3-1-0

▽山梨学院大付
⑧ 金 城5-2-1
⑨ 渡 辺3-1-0
⑥ 菊 池4-1-1
⑤ 稲 葉3-1-0
⑦1山 口4-2-0
①7上 原3-1-0
③ 富 山3-0-0
② 加々美3-0-1
④ 滝 沢4-1-1

(打数-安打-打点)

安 打:浦9、山9
失 策:浦2、山2
三 振:浦2、山3
四死球:浦4、山2
犠 打:浦0、山3
盗 塁:浦0、山0
併 殺:浦0、山1
残 塁:浦9、山9

 浦和学院はエース小島がサヨナラ本塁打を打たれ、山梨学院大付に一歩及ばなかった。

 浦和学院は七回に2死から連打で同点とされると、九回には小島が山梨学院大付の先頭金城に痛恨のソロを浴びた。

 小島を援護したかった守備も打線も振るわなかった。四回の失点は2失策が絡み、攻撃でも9残塁と序盤、中盤の拙攻が最後は響いた。

(埼玉新聞)



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