来春の第82回選抜高校野球大会につながる、秋季県高校野球地区大会の組み合わせが全4地区で決まった。昨年より1チーム減の149チームが参加。東部は増減なく、西部は1チーム、北部は2チーム増え、南部は4チーム減った。
大会は11日に南北、15日に東西で開幕。順調に日程を消化すれば、22日に県大会出場の38チームが出そろう。
県大会は28日に組み合わせ抽選会が行われ、10月2日に開幕。決勝は同12日に県営大宮で実施される予定で、上位2校が関東高校大会(10月31―11月4日・千葉)に出場する。
◇東部
(出場38校、代表10校=15日―19日・越谷市民ほか)
3年連続関東高校大会出場中の花咲徳栄の力が抜きんでている。前チームから主力の左腕エース五明、佐藤、橋本ら中軸が残っており、総合力は高い。ノーシードながら春日部共栄は4番池内が健在で、選手層も厚い。
シード勢では伊奈学園の右腕仲戸が制球力に優れる。栄北の1年生左腕高橋は直球とスライダーが武器。昌平は投打にまとまりがある。本格派右腕山本を擁する獨協埼玉も注目。鷲宮は粘り強さが健在だ。春日部東は投手力が落ちた分、打線でカバーする。
◇西部
(出場35校、代表9校=15―22日・川越初雁ほか)
新人大会を制した市川越をはじめ、坂戸西、坂戸、所沢中央など好投手を擁するチームが多い。
市川越は左腕大岩根の制球が良く、弥田、江沢ら夏の主軸が残る打線とのバランスがいい。坂戸西はシンカーを持つ左腕長島の評判が高い。坂戸は春季県大会8強のエース竹谷が好調。1年生右腕渡理が成長した所沢中央、高梨と猪岡の左腕2枚を擁する川越東も面白い。
聖望学園は夏の甲子園メンバー永田、片岡に期待が懸かる。武蔵越生、富士見、西武文理なども実力があり、侮れない。
◇南部
(出場41校、代表10校=11―15日・県営大宮ほか)
夏の主力メンバーが数多く残る浦和学院が、ずば抜けた存在。そのほかはどこが勝ってもおかしくない混戦状態だ。
浦和学院は久保、石田などが軸の強力打線が健在。埼玉栄は1番宮内を筆頭に機動力が武器だ。朝霞は右腕尾崎、主砲の大谷と投打の柱がそろう。立教新座と大宮東の打線は侮れない。浦和実は投手力の整備が鍵を握る。市川口は左が6人並ぶ打線に期待したい。
投手では武南の右腕穴沢、和光の左腕佐野の評判が高い。新座柳瀬の右腕高橋も注目だ。
◇北部
(出場35校、代表9校=11―18日・熊谷公園ほか)
上尾、成徳大深谷、早大本庄らシード勢中心の争いに、本庄一や滑川総合らの実力校が絡む展開が予想されそうだ。
上尾は左腕伊藤中心の投手陣と鈴木、伊藤が主軸に座る打線のバランスがいい。成徳大深谷は右腕木村中心に投手陣の層が厚い。早大本庄は安達、井田の左右の2枚看板が軸だ。本庄一は田村の長打力、熊谷西は右腕杉山に注目したい。
滑川総合は右腕小田部の復帰が鍵。東農大三は投打にまとまっている。秩父農工科は増井新監督の采配が楽しみ。
http://www.saitama-np.co.jp/news09/10/08s.html
(埼玉新聞)