4番で正捕手、チームの要を務める。中学時代は野球で有名な高知県の私立明徳義塾で野球部に所属した。知人の紹介で浦和学院の練習を見て、「ここの学校は自分に合っている」と感じて入学。08年夏の甲子園では、1年ながらベンチ入りを果たした。
今年も当然優勝すると思って臨んだ夏の県大会だったが、5回戦で聖望学園に敗れた。自分が一回に捕逸と三塁への投球ミスをして2点を奪われ、チーム全体が動揺してしまった。
初めての挫折。悔しさで何も考えられなかった。だが、試合後にベンチ入りできなかった3年生が「今までありがとう」と声をかけてくれた。その言葉で「悔しがっている場合じゃない」と目が覚めた。翌日から投球マシンを使い、捕球の練習に励んだ。
秋季大会では、その成果が出て捕逸はゼロ。打撃でも七回裏に右越え二塁打を放った。「関東大会で優勝し、必ず甲子園でプレーする」。決意を語った。
(毎日新聞埼玉版)