(2日・千葉県野球場ほか)
第3日は準々決勝4試合が行われ、花咲徳栄は市船橋(千葉3位)に14-2で五回コールド勝ちするとともに、準決勝に駒を進め、来春の選抜大会出場が有力となった。浦和学院は東海大相模(神奈川1位)に0-7で七回コールド負けした。
花咲徳栄は先発全員の13安打で市船橋に大勝。先発山口は5回を被安打6、2失点と好投した。浦和学院は完敗。三回に先発阿部がソロ本塁打を浴びると、その後も投手陣が失点を重ねた。
第4日は3日、千葉県野球場で延長再試合となった前橋工(群馬2位)-千葉商大付(千葉1位)の準々決勝1試合(12時)のみを実施。花咲徳栄と東海大望洋(千葉2位)の準決勝は4日、同球場で10時から行われる。
◇戦評
浦和学院は投打で完敗。屈辱的なコールド負けを喫した。序盤は互角の試合展開だったが、三回の1発で流れが一変した。三回走者なしから、先発阿部がバックスクリーンにソロ本塁打を浴びて先制点を献上。気落ちしたところを突かれ、四回には二死満塁から押し出しで1点を失った。南、萩原大もピリッとせず、3人の投手陣が七回までに計13安打を浴び7失点した。打線も元気がなく、散発5安打。一回無死一、二塁の場面など、無死からの走者を生かせなかった。
◇投手陣崩壊 打線も不発
浦和学院は最後まで力を発揮できなかった。投手陣が崩壊し、打線も散発5安打とつながりを欠いた。森監督も「投手力、打力、守備力とすべての面でボロが出た。本当に残念」と力なく苦笑するしかなかった。
歯車がかみ合わない。一回は2つの四球で無死一、二塁の好機を迎えたが無得点。三回も安打と暴投で無死三塁の場面を作ったが得点につながらない。四回までに先頭打者を3度も出したが、1度も生かせなかった。
投手陣も持ちこたえられなかった。1回戦は3人の継投で成功したが、この日は裏目。先発阿部がソロ本塁打を浴びて調子を崩すと、続く南、萩原大もズルズルと失点を重ねていった。
秋季関東大会のコールド負けは3度目。主将の星は「気負った部分があったかも」と首をかしげる。完敗に収穫はない。ただ、この屈辱を春、夏に生かすのみだ。
(埼玉新聞)