春季県高校野球地区大会の組み合わせが7日までに決まった。
参加校は昨年より6チーム減の149チーム。第82回選抜高校野球大会に出場し、県大会からの登場となる花咲徳栄を除き、西部で1、東・北部でそれぞれ2チーム減となった。
地区大会は10日に東西南北で一斉に開幕。順調に日程を消化すれば、17日には各地区の代表校がすべて出そろう。
県大会は20日に組み合わせ抽選会を行い、24日に開幕。決勝は4日に実施される予定で、上位2校が関東高校大会(5月15~19日・茨城)に出場する。
◇東部地区「強豪が順当に県大会か」
(出場36校 代表9校 10~15日・越谷市民ほか)
春日部共栄、春日部東を中心に、伊奈学園、栄北、昌平などシード校が順当に勝ち上がりそう。春日部共栄は左腕・静が主戦で、左が並ぶ打線は例年以上の破壊力がある。春日部東は右腕菊池に粘りがあり、青木ら中軸も巧みだ。伊奈学園は出羽、仲戸ら投手力のチーム。栄北は風間を軸に打線に切れ目がない。八潮南は1番須賀を筆頭に打線が好調で、昌平は投打にまとまっている。鷲宮はしぶとさが健在だ。
◇西部地区「川越東、坂戸西が高評価」
(出場35校 代表9校 10~17日・川越初雁ほか)
昨秋県大会4強の川越東と坂戸西の評価が高いが、市川越、聖望学園、富士見なども地力がある。川越東は高梨、猪岡の左腕2枚を軸に打線が活発。エース竹谷を擁する坂戸との初戦は注目だ。坂戸西は左腕長島が成長し、投打の整備も進んだ。市川越は昨夏から残る弥田ら中軸は強力で、富士見は投手3本柱が自慢だ。主力がけがの聖望学園は2年生が主体。西武文理と所沢商の入ったA組も面白い。
◇南部地区「浦和学院は投手陣充実」
(出場42校 代表11校 10~15日・市営浦和ほか)
昨秋の県大会覇者の浦和学院を筆頭に昨夏の県大会準優勝の埼玉栄などシード勢が優位に立つ。浦和学院は直球が自慢の右腕エース阿部、左腕・萩原大、身長198センチの右腕・南ら投手陣が豊富。打線は久保、星が力強い。埼玉栄は長沢、近藤の左右好投手に、打線はつなぐ意識を徹底。立教新座は投打でまとまる。浦和実、朝霞、市川口も実力があり、ノーシードながら川口青陵や和光の左腕佐野に注目したい。
◇北部「シード軸に実力きっ抗」
(出場36校 代表9校 10~17日・熊谷公園ほか)
本庄一、成徳大深谷、滑川総合などシード勢に上尾や早大本庄などの実力がきっ抗している。本庄一は田村、田尻、葉梨の打線が強力だ。初戦は一昨年夏の北埼玉大会決勝と同じ上尾と対戦。上尾は制球力のあるエース伊藤と三宅の両左腕で立ち向かう。成徳大深谷は主砲並木が勝負強い。滑川総合の右腕小田部、熊谷のエース小野瀬の評判が高く、松山、桶川、早大本庄も昨秋より成長した。
(埼玉新聞)