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「浦和学院サヨナラで関東大会へ」日刊スポーツほか

<春季高校野球・埼玉大会:浦和学院5-4坂戸西>◇3日◇準決勝

 浦和学院が延長13回の接戦を制し、サヨナラ勝ちで3年連続13度目の関東大会出場を決めた。13回裏に振り逃げ、四球、犠打で1死二、三塁とし、最後は9番小林賢剛内野手(2年)の左前打で勝利。ただスクイズ失敗や要所での失策などミスも多く、森士(おさむ)監督は「自分たちが相手にいい試合をさせちゃったみたいなところがある。接戦は自作自演みたいなもん。負けなくてよかった」と反省の言葉が口を突いた。

http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/f-bb-tp3-20100503-625548.html

(日刊スポーツ)

 第7日は準決勝2試合が行われ、第1シード浦和学院と第2シード花咲徳栄がそれぞれ勝ち、関東高校大会(15日から5日間・茨城)の出場権を獲得した。浦和学院は3年連続13度目、花咲徳栄が9年ぶり5度目。決勝進出は浦和学院が2年連続11度目、花咲徳栄は9年ぶり5度目になる。

 浦和学院は延長十三回、1死二、三塁で小林が左前適時打を放ち、5-4で坂戸西にサヨナラ勝ち。坂戸西は十二回に1点を勝ち越したが、失策で追いつかれた。

 花咲徳栄は序盤から打線が畳み掛け、7-0で川越東に七回コールド勝ち。先発の橋本が参考記録ながら無安打無得点を達成した。出した走者は四球による1人だけだった。

 決勝は4日、県営大宮で正午にプレーボール。

◇小林一振り 延長制す

 浦和学院がサヨナラ勝ちで坂戸西とのシーソーゲームを制した。

 浦和学院は延長十三回、先頭の石田が振り逃げで出塁。四球と犠打で1死二、三塁とチャンスを広げると、9番小林が左前適時打を放って勝利を呼び込んだ。

 坂戸西は土壇場の九回に同点に追い付き、延長十二回に勝ち越したが、好投のエース長島が最後に力尽きた。

◇“精神力で失策カバー”

 流れを失いかけていた浦和学院だったが、ここ一番で集中力を発揮。逆転サヨナラ勝ちで、13度目の関東切符を獲得した。森監督は「競り合いの中、気持ちを切らさずやれたのが収穫」と成長を感じ取っていた。

 中押し点を取りに行った五回だった。春の浦和学院にしては珍しく、無死三塁からスクイズを敢行。だが、失敗して三塁走者が憤死すると、リズムが悪くなった。走者を簡単に二盗させたり、送球ミスで楽に進塁を許したり・・・。3失策ばかりか記録に残らないミスも続き、秋の王者とは思えない“守乱”ぶりだった。

 普通ならそのまま負けてもおかしくないが、あっさり降参しないところはさすが。延長十二回に同点に追い付くと、十三回に小林が値千金の一打を放つ。「みんなの必死な姿を見て、このままでは終われないと思った」(小林)と狙い澄ましてバットを振り抜いた。

 勝利に不可欠なのは、強じんな精神力。同点打の久保は「取られても切れず、常に追い越してやるつもりだった」と負けん気が強い。チームは間違いなく、技術よりも大切なものを備えている。

(埼玉新聞)

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