来春の第83回選抜高校野球大会への最終関門となる第63回秋季関東大会は30日から5日間、県営大宮球場と市営大宮球場で行われる。開催県3校と関東6県の上位2校を合わせた計15校が選抜大会出場が確実となるベスト4入りを目指す。
埼玉からは浦和学院、春日部共栄、鷲宮の3校が出場。県大会で2年連続11度目の優勝に輝いた浦和学院は11月1日の準々決勝から登場し、文星芸大付(栃木2位)と千葉経大付(千葉2位)の勝者を迎え撃つ。同準優勝の春日部共栄は30日、栃木1位の佐野日大と、同3位の鷲宮は31日、群馬1位の前橋育英とそれぞれ1回戦で対戦する。
◇強打軸にエース成長 浦和学院
夏から主将の小林を残して主力8人が抜け、戦力低下が心配されたが、打率3割6分1厘を残した強力打線を武器に、5試合連続コールド勝ちで関東大会出場を決めた。
決勝で春日部共栄を2安打完封した1年生右腕の佐藤は、物おじしないマウンド度胸を持つ。最速135キロの直球と決め球のツーシームは捕らえづらく、準々決勝の聖望学園戦でも5回参考ながら無安打無得点を記録。防御率0・47の好成績を残した。バックも2失策と堅守でもり立てた。
打線はスイングスピードが群を抜く。要所では犠打や盗塁で走者を進め、大量得点に結びつける。1番佐藤は打率4割9厘で8打点とチャンスに強く、4番沼田は打率4割5分、2本塁打、9打点と頼もしい。7番石橋はチームトップの打率5割2分9厘と好調だ。
◇自分たちを信じる 森士監督
6年ぶりの選抜に何とか行きたい。やる気だけはどのチームにも負けないように自分たちを信じてやるだけ。
◇粘り強く根気強く 小林賢剛主将
甲子園出場をずっと目標にしている。てっぺんを目指す中で一戦必勝を心掛け、粘り強く根気強く戦う。
(埼玉新聞)