九回に、相手右腕から二塁打を豪快に放つと笑顔でガッツポーズ。「4点差だけどあきらめたくなかった。フルスイングで絶対に打線をつなげたかった」
今大会では、三塁打と2本の二塁打を決めた。左打者として苦手だった左投手を克服し、自信をつけたからだ。
「左を打てないと勝てないぞ」と森監督に助言され、8月から練習を重ねた。「へその前ではなく、一歩前で」とボールをとらえる位置にこだわり、右肩の後ろから投げてもらうティーバッティングに力を入れた。
成果を実感したのは関東大会準決勝の横浜戦。左投手から二塁打と三塁打を放ち、勝利に貢献した。「基礎体力と技術面でもうひと回り大きくなりたい」。着実な成長を実感し次を見据えた。
(毎日新聞埼玉版)