第83回選抜高校野球大会(3月23日から12日間・甲子園)の出場32校を決める選考委員会は28日、大阪市内の毎日新聞大阪本社で開かれる。
困難な条件を克服したり、他校の模範となるなど、戦力以外の特色を加味する21世紀枠は3校を選出。一般選考では前回大会と同じ29校(東京地区の神宮大会枠1校を含む)を選ぶ。
午前9時から21世紀枠候補9校の推薦理由説明会を行い、選考委員会総会で各地区別選出校数の確認をする。
午前11時からの21世紀枠特別選考委員会と地区別小委員会で出場校の選出に入り、午後3時に21世紀枠の3校が発表される。一般選考は北海道地区から順に発表され、午後4時ごろまでには出場全32校が出そろう見込み。
関東地区選出は5校とみられ、秋季関東大会優勝の浦和学院は確実。同ベスト8の春日部共栄は地域性の点からやや苦しいか。
◇発表待ちきれず
発表を翌日に控えた浦和学院は27日、同校グラウンドで午後3時から約4時間の全体練習を行った。
昨秋の関東大会の優勝チームだけに選抜切符の獲得は決定的。森監督は「選ばれるなら6年ぶりだし、まずは節目」と備えつつも、「甲子園で戦う準備を選ばれたからするわけではない。大会への準備はしてきている」と落ち着いた表情だ。
練習では投手陣が2班に分かれて体力トレーニング。野手は3班に分かれてフリー打撃をこなした。通常より重いバットを使いながら快音を響かせるなど、特長の打力はまったく鈍っていない。
「入学してから甲子園に出ることを夢見ていたので楽しみ」と主将の小林。1年生エースの佐藤は「わくわくしている気持ちと、少し緊張した気持ちもある」と、選手たちは努めて冷静に振舞いながら、心の中では待ちきれない様子だった。
(埼玉新聞)
◇選考委員会の流れ
9:00 21世紀枠候補推薦理由説明会
10:30 選考委員会総会(委員長選出など)
11:00 21世紀枠特別選考委員会(3校を選出し、選外6校は一般選考へ)
地区別小委員会(一般選考)
15:00 選考委員会総会再開
・21世紀枠3校を発表
・一般選考の地区別経過報告と29校決定
(毎日新聞)