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東北ナイン、ボランティア再開 浦学の選手も駆けつける

被災した学校を清掃する東北高校の野球部員たち=宮城県石巻市渡波町の渡波中で2011年4月2日午後2時41分

被災した学校を清掃する東北高校の野球部員たち=宮城県石巻市渡波町の渡波中で2011年4月2日午後2時41分

 センバツ大会に出場し、1回戦で大垣日大(岐阜)に敗れた東北ナインが、再び被災地でのボランティアを始めている。甲子園で被災地への思いをより強くした野球部員たち。「いま自分たちにできるのは復旧復興に携わること」と、練習よりボランティアを優先させている。

 選手たちは震災直後から、仙台市内で住民への給水などに取り組んできた。3月28日に甲子園でのゲームを終えると、翌日には学校に戻り宮城県の災害ボランティアセンターに登録、4月1日からボランティアを再開した。多賀城市や石巻市など被害が大きかった地域に入り、被災した学校の片付けなどに携わっている。

 2、3両日は津波被害を受けた石巻市の渡波(わたのは)中と渡波小で活動。2日には昨年の明治神宮大会で対戦した浦和学院(埼玉)の選手たちも駆けつけ、ほうきやスコップを手に泥や砂にまみれた教室を清掃した。

 「被災した人々のために、自分たちができることをしよう」。甲子園に出て多くの励ましを受けた上村健人主将(3年)は、改めてその思いを強くしたという。選手たちの働きぶりに、渡波中の三浦浩教頭(52)は「きびきびと掃除してくれ、見違えるようにきれいになった。学校が予定通り21日に再開できるか不安だが、東北高校のお陰で復興が大きく進んだ」と話した。

(毎日新聞)

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