来春の第84回選抜大会につながる、秋季県高校野球大会地区大会の組み合わせが5日、決まった。昨年より3チーム減の149チームが参加。南部は1チーム増え、北部は2チーム、東、西部は1チーム減った。大会は8日に南部で開幕し、9日に北部、10日に東、西部が始まる。16日に県大会出場の38チームが出そろう。県大会は21日に組み合わせ抽選会が行われ、23日に開幕。決勝は10月2日に県営大宮球場で実施され、上位2校が関東大会(10月29~11月4日・山梨)に出場する。
◇東部
(出場37校、代表9校=10~15日・越谷市民ほか)
夏の甲子園に出場した花咲徳栄、埼玉大会準優勝の春日部共栄、新人戦で両校優勝となった春日部東、春日部工が中心。
花咲徳栄は甲子園メンバーの藤原を軸に、投手陣も上田ら5人と多彩。鎌田、板倉が残った春日部共栄は昨年以上の打力を秘める。春日部東は投打にまとまりがあり、春日部工も高い完成度で古豪復活に期待十分。
新人戦4強の鷲宮、昌平も順当に県大会に進みそうだ。久喜北陽のエース林は注目株。投手力の独協埼玉、堅守の草加南もそつがない。栄北、三郷北も打線が力強い。
◇西部
(出場35校、代表9校=10~16日・川越初雁ほか)
シードの聖望学園、川越工のほか、ノーシードに実力校が多く、代表争いは激戦だ。
聖望学園は総合力で頭一つ抜けている。エース原田ら投手陣が豊富で、小林を軸とした打線も活発。新人戦優勝の川越工は速球を持つ右腕小沢の評判が高い。西武文理は1年生左腕遠藤に期待。狭山ケ丘は打線がいい。
川越東、武蔵越生、所沢商は投打に地力がある。城西大川越、川越初雁は投手次第か。ノーシードでは右腕小島を擁する市川越のほか、富士見、坂戸西、坂戸が侮れない存在だ。
◇南部
(出場43校、代表11校=8~13日・県営大宮ほか)
2年連続の選抜出場を狙う浦和学院が、総合力でずば抜ける。そのほかは混戦で、どこが突破してもおかしくない。
浦和学院は佐藤、笹川ら打線の破壊力が抜群。投手陣も速球派右腕の1年生涌本を軸に駒がそろう。大宮東は右腕渡辺や中軸の松本、福田がけん引。朝霞は中野、小峰の両左腕が頼もしい。埼玉栄は攻守で高レベル。
左腕早川ら夏8強の主力が残る浦和実は浦和学院と同組に入った。蕨は頭脳派の右腕小浜が健在。慶応志木、南稜もまとまりがある。1年生中心の市川口、投打に力強い大宮武蔵野も侮れない存在だ。
◇北部
(出場34校、代表9校=9~15日・熊谷公園ほか)
新人戦4強の熊谷商、松山の評判が高く、上尾や本庄一の実力校も健在。ただ、力が接近しており波乱も十分あり得る。
熊谷商は右横のエース川崎、4番太田ら夏の主力7人が健在。松山も右腕岡本、主砲金子章と投打の柱がそろう。上尾は1年生が中心。3番小山の前に走者をためたい。夏4強の本庄一は萩原と高沢の両右腕が力強い。
打線が活発な深谷商、東農大三。投打にまとまる本庄東、投手陣が豊富な北本も力を秘める。爆発力のある秀明英光、3~5番を1年生で固める正智深谷にも期待。
(埼玉新聞)