プロ野球の現役選手が高校生に技術や思いを伝えるシンポジウム「夢の向こうに」(日本野球機構、日本プロ野球選手会、日本高野連主催)が18日、愛媛県松山市道後町2丁目のひめぎんホールで開催された。
イベントは2003年から毎年各地で開かれ、県内では初めての開催。59校の硬式、軟式野球部の生徒と指導者ら1340人がノートとペンを片手に、真剣に耳を傾けた。
パネリストとしてプロ6選手が参加した。北海道日本ハムファイターズから済美出身の鵜久森淳志外野手や、宮西尚生投手、今成亮太捕手。中日ドラゴンズからは清水昭信投手、谷哲也内野手、中田亮二内野手。バッテリー、野手の2部に分かれ、壇上に立った高校生にコツを教えた。
バッテリーの部では、今成捕手が構え方やセカンド送球を紹介。「ゲームを作る大事なポジション。どういう球を投げてもらいたいか、構え方で投手に伝えて」と捕手に大切なことを話した。
野手の部では、鵜久森外野手らがバッティングの技などを伝え、「基本的にはまっすぐがいいが、肩さえ開かなければ、足は横にステップしてもいい」とアドバイスした。
壇上で指導を受けた大洲農の木元竜二君(1年)は「フォームの力の入れ具合や体重の乗せ方が勉強になった」。西条の田中亮多君(2年)は「中田選手の手が、想像以上にたこがいっぱいでびっくりした。手の厚さも違った」と話した。
シンポジウム後の記者会見で、プロ選手らは「自分から手を挙げる勇気がすばらしかった」「純粋にうまくなりたいという気持ちが伝わってきた」などと愛媛球児の印象を語った。
(朝日新聞)
※このシンポジウムの模様がCS放送チャンネルのスカイAにて放送されます。
◇プロ野球現役選手によるシンポジウム「夢の向こうに」in 東京
【開催日時】平成23年12月17日(土)午後1時~ 渋谷区・明治神宮会館
【放送日時】平成24年1月24日(火)19時~21時、sky・A sports+にて放送
【コーディネーター】水上善雄(元ロッテマリーンズ、桐蔭学園)
【パネリスト】
<東京ヤクルトスワローズ>
増渕竜義(鷲宮)、久古健太郎(国士舘)、相川亮二(東京学館)、川端慎吾(市和歌山商)
<読売ジャイアンツ>
須永英輝(浦和学院)、中井大介(宇治山田商)、隠善智也(広島国際学院)
◇プロ野球現役選手によるシンポジウム「夢の向こうに」in 愛媛
【開催日時】平成23年12月18日(日)午後1時~ 松山市・愛媛県民文化会館(ひめぎんホール)
【放送日時】平成24年1月25日(水)19時~21時、sky・A sports+にて放送
【コーディネーター】湯舟敏郎(元阪神タイガース、興国)
【パネリスト】
<中日ドラゴンズ>
清水昭信(三重)、谷哲也(鳴門工)、中田亮二(明徳義塾)
<北海道日本ハムファイターズ>
宮西尚生(市尼崎)、今成亮太(浦和学院)、鵜久森淳志(済美)