【写真左】優勝を決め派手なガッポーズで喜ぶ浦和学院・佐藤(デイリースポーツ)
第94回全国高校野球選手権埼玉大会の決勝は28日、県営大宮球場で行われ、今春選抜8強の浦和学院が聖望学園を4-0で下し、4年ぶり11回目の甲子園出場を決めた。
浦和学院は初回、3番佐藤の中前打で1点を先制。4、5、6回と得点圏に走者を送りながらチャンスをものにできなかったが、7回2死二塁としてから7番林崎の左前打で待望の追加点。さらに4番山根の2点適時二塁打でこの回3点を加えた。
先発のエース佐藤は両コーナーを丁寧につく巧みな投球で相手打線に隙を与えず、3安打完封。勝利の瞬間は力強くガッツポーズをしてみせた。
ノーシードから3年ぶり4回目の甲子園を狙った聖望学園は、2年生エースの川畑が粘りの投球も終盤息切れ。打線も見せ場を作ることができなかった。
◇浦和学院「何とか脱皮しろ」指揮官のゲキに応えた
序盤の投手戦から終盤に振り切り、4年ぶり11回目の甲子園行きを決めた浦和学院。森監督は「とてもうれしいです」とホットした様子を見せた。
初回に1点を先制したが、4、5、6回と好機をものにできない展開。我慢比べが続く中、7回の攻撃前、森監督は「何とか脱皮しろ」とナインにゲキを飛ばしたという。指揮官の思いに応えるように、2本の適時打。森監督は「開き直って振ってくれました」と笑顔で振り返った。
今春の選抜では8強進出も、準々決勝で大阪桐蔭に逆転負け。悔しさの中での敗戦だっただけに森監督は「春の借りを夏に発揮できれば」と夏の戦いを見据えた。
(スポニチ)
◇浦和学院4年ぶり11度目の夏
浦和学院が投打で聖望学園を圧倒し優勝。4年ぶり11度目の夏の甲子園出場を決めた。エース佐藤拓也投手(3年)は序盤は制球に苦しんだが、ピンチの場面では力のこもった投球で切り抜け3安打完封と好投した。打撃でも4打数3安打1打点と攻守でチームをけん引した。
(日刊スポーツ)
◇浦和学院・佐藤、3安打完封でV
浦和学院が隙のない試合運び。エースの右腕・佐藤が3安打完封で締めくくった。1回、1死三塁で佐藤が自ら先制の中前適時打を放つ。「先制できたので落ち着けた」。マウンドでは直球と直球系の動く変化球を中心に配球。準決勝までの6試合で2失策のバックも堅守でもり立てた。粘りの投球に打線も応え、7回に3長短打で3点を奪い、試合を決めた。今春の選抜は8強止まり。佐藤は「最後の夏こそ県勢初の優勝がしたい」と言い切った。
(朝日新聞)