【写真】ホテルの地下駐車場で、スポンジボールを打ち込む浦和学院の(右から)西岡、石橋、服部=14日午前、伊丹市内(埼玉新聞)
大会第7日が雨天順延となり、2回戦浦和学院-聖光学院(福島)は17日に変更となった。チームは14日、午後2時から兵庫県西宮市内で約2時間の調整をした。
午前の練習は予定していたグラウンドが使えずに中止。選手らはホテルで自由時間となり、部屋の掃除や洗濯、自主練習を行った。地下の駐車場では投手陣はランニングやシャドーピッチング、野手陣はスポンジボールを打ち込むなど、滝のような汗を流しながらも、各自が課題を持って意識高く取り組んでいた。
天気が回復した午後は打撃練習が中心のメニュー。フリー打撃では右投手2カ所、右の高速スライダーにセットしたマシン1カ所で快音を響かせ、室内では木製バットで緩いボールをセンター中心に打ち返していた。
試合日が1日遅くなったことについて、主将の明石は「やることはあまり変わらない」と意に介さなかった。一方で森監督は、「心と体のバランスが崩れているところがあった。整える意味でも(延びて)うちにとってはよかったと思う」と前向きに捉えていた。
◇対戦控え両主将語る
17日の2回戦で対戦する浦和学院・明石飛真主将と聖光学院・氏家颯俊主将が相手の印象や警戒する選手などを語った。
-1回戦を終えて
浦和学院・明石(以下明石)「序盤は苦しかったが、何とか粘り強く戦え、後半勝負に持っていけた。初戦を勝ったことは通過点だが、順調に滑り出せた」
聖光学院・氏家(以下氏家)「本当に厳しい戦いだったけど、自分たちの野球を貫き通せたのがチームとして良かった」
-チームの雰囲気
明石「気持ちは次に切り替わっている。試合で出た反省を基に、練習に取り組んでいる」
氏家「全国制覇しにきているので、1勝したことに満足はしていない」
-相手の印象
明石「食らい付いてくるところが、自分たちのカラーと似ている」
氏家「打撃がすごく良くて力がある。送るところは送るなど、細かな部分までいろいろな戦略が選手に浸透、徹底されているチーム」
-特に警戒する選手
明石「岡野投手。練習試合でも打ててないので次は攻略したい」
氏家「投手の佐藤君はコントロールもいいし、変化球も多い。打撃でも3番に座っていて、投打で野球センスを感じる」
-どんな試合展開か
明石「相手投手はいいので投手戦になる。岡野投手は日大三高戦も終盤に疲れが出ていたので、自分たちも前半は粘って終盤に畳み掛けたい。ただ、埼玉大会の決勝戦のように初回に先制点が取れれば大きいし、そこが一つの課題でもある」
氏家「初戦は岡野が抑えてくれたが、次は打たれるかもしれない。野手陣が倍取り返すぐらいの強い気持ちが必要。11-10とか、打撃戦も覚悟している」
(埼玉新聞)